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溶融酸化物系フラックスと金属シリコン間のボロン分配

研究課題

研究課題/領域番号 06750756
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 金属生産工学
研究機関京都大学

研究代表者

藤原 弘康  京都大学, 工学部, 助手 (10238602)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード太陽電池用シリコン / 分配平衡 / フラックス精練 / カルシウムアルミネート / ボロン除去
研究概要

標記実験に先立ち実験手法の妥当性を確認するため、ボロンを含有していないアルミナ飽和カルシア+アルミナ+シリカ系フラックスと金属シリコン間の分配平衡実験を行った。アルミ、カルシウムの2液相間の分配反応は可逆的に進行し、おおむね3時間で平衡に到達した。実験後のフラックス組成は、従来、Muan et al.によって報告されているアルミナ飽和の液相線組成とほぼ一致すること確認した。また、次式
2 Al(1)+(3/2)SiO_2(1)=(3/2)Si(1)+Al_2O_3(s)
の平衡定数、アルミ+シリコン合金中のアルミの活量から算出したフラックス中のシリカの活量は、CおよびCOガスの共存下で測定された従来の報告値より若干、低値を示すことがわかった。
上記、実験方法の妥当性の確認を踏まえて、カルシア+アルミナ+シリカ系フラックスと溶融シリコン間のボロン分配を調査した。その結果、液相線組成や合金中のカルシウムとアルミの濃度の対応関係はボロンを含有しない場合とほとんど相違が無いこと、種々のカルシア/シリカ比に対するボロン分配比は滑らかな曲線関係で表されることがわかり、両相中でのボロンの濃度が1%程度以下の範囲内ではボロンの活量はヘンリー則に従うと見なし得ることがわかった。フラックス組成がアルミナ飽和の領域ではカルシア/シリカ比の上昇と伴にボロン分配比は上昇した。
更に、より塩基度の高い酸化物を含有する場合のボロン除去の効果を把握する目的でアルミナ坩堝を用いてカルシウムアルミネート飽和の液体フラックスとの分配平衡実験を行った結果、フラックス組成が2CaO・A1203飽和組成に至るとカルシア/シリカ比の上昇と伴にゆるやかに低下する傾向が認められた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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