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液々2重界面を利用した新規物質分離マイクロカプセルの調製

研究課題

研究課題/領域番号 06750777
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学工学一般
研究機関鹿児島大学

研究代表者

吉澤 秀和  鹿児島大学, 工学部, 助手 (20244262)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードマイクロカプセル / 金属抽出 / 物質分離 / 分離樹脂 / 膜輸送 / 界面重合 / 液中乾燥法
研究概要

希薄金属水溶液からの金属回収プロセスとして、近年、物質分離樹脂を用いたカラム操作が注目を浴びている。しかし、これまで開発されてきた分離樹脂は、選択性が低い或いは高価であるため、安価な高い物質選択性を有した分離樹脂の開発が望まれている。
本研究では、水溶液を内包し多孔性疎水性膜を有するマイクロカプセルを調製した後、その細孔内に抽出試薬を含浸させることで疑似液膜型抽出マイクロカプセルとし、その物質分離特性を評価することを目的に実施した。溶媒抽出で使用されている抽出試薬は物質分離特性に優れ、高価ではあるが、細孔内に含浸させるだけなので少量で済み、安価な物質分離樹脂となる。本研究で調製した疑似液膜型抽出マイクロカプセルの概念図を右図に示す。調製条件を種々変化させ検討した結果、界面重合法によるナイロン膜および液中乾燥法によるポリスチレン膜の2重膜からなる直径1mm程度のマイクロカプセルを調製することに成功した。このマイクロカプセルを抽出試薬(TOA,D2EHPA)を溶解させたヘキサン溶液に分散させることで、その細孔に抽出試薬を含浸させ、疑似液膜型抽出マイクロカプセルを調製した。液温303Kで、TOAを含浸させた疑似液膜型抽出マイクロカプセルによる塩酸抽出を検討した結果、膜表面で塩酸正抽出、膜裏面で塩酸逆抽出が進行していることが確認できた。金属抽出・分離の例として、Zn(II)およびCu(II)の抽出特性を検討した結果(金属イオン濃度:100ppm)、外部水相中の塩酸濃度が高いほど抽出率は増加し、細孔に含浸した抽出試薬(TOA)の性質を反映していた。また、1.0M塩酸水溶液中では少量の抽出試薬でZn(II)を全て回収することができた。しかし、Cu(II)はさほど抽出しなかった。一方、D2EHPAを含浸させた疑似液膜型抽出マイクロカプセルによるTi(IV)の抽出を検討した結果、0.1M塩酸水溶液中で100%の抽出率を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H. Yoshizawa et al.: "Preparation of Extractive Microcapsules with Supported Liquid Membrane" Solvent Extraction Research and Development, Japan. 2(in print). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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