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ゼオライト分離膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06750795
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 反応・分離工学
研究機関大阪大学

研究代表者

松方 正彦  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (00219411)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードゼオライト / 膜 / ガス透過 / 合成 / 気相輸送法
研究概要

ゼオライト薄膜を用いた分子レベルでの高度連続分離プロセスの実現を目指し、緻密な薄膜状各種ゼオライト膜の合成法を確立することを目的とした。本研究では無機多孔質支持体上に緻密に製膜した乾燥ゲルを我々が開発した気相輸送法により結晶化し、ゼオライト薄膜を合成した。無機多孔質支持体としては平均孔径0.1μmのアルミナ多孔質板を用いた。
緻密な膜の生成条件は多くの因子が関係するが、最も重要なポイントは(1)ゲル調製時のpH、および(2)支持体とゲルの濡れであることを見いだした。特にゲル調整時のpHはシリカ源にもよるがpH=11.6-12.0の範囲で厳密に調製する必要があることがわかった。MORおよびANA膜では支持体のアルミナが一部溶出し、ゼオライト骨格内に取り込まれたものと考えられた。一方、支持体を予め表面処理によって安定化すると、アルミナの溶出を抑制しハイシリカのMFI,FER膜を合成することができた。以上のように原料試薬、ゲル組成、支持体の前処理法等を変え、MFI,FER,MOR,ANA各膜の最適な合成条件を決定した。
ガス透過試験装置を試作した。得られた膜を用いて室温から373Kの範囲においてヘリウム、メタン、窒素、酸素、水素、二酸化炭素などの無機ガスのガス透過特性を評価した。各ガスの透過流束の温度依存性はクヌッセン拡散から外れ、活性化拡散を示した。こうしたガス透過実験の結果からピンホールのほとんど存在しない緻密な膜が得られたものと考えられた。
以上、ゼオライト膜の合成に当たっての基礎的な検討を終え、緻密な膜を得るために必要な因子を抽出することができた。ガス透過実験からゼオライト薄膜を用いた分子レベルの超精密分離プロセスの実現の可能性を指摘することができた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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