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バイオサーファクタント生産性増強遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06750822
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

阿野 貴司  東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (80202654)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードバイオサーファクタント / サーファクチン / 枯草菌 / 調節遺伝子 / クローニング / リポペプチド性物質
研究概要

バイオサーファクタントは、優れた界面活性剤としての機能の他に、安全性が高く生分解性を受けるため、環境保護の点からも重要な物質である。中でもサーファクチンはバイオサーファクタントとしては、表面張力低下能が大きいリポペプチド系界面活性剤として知られている。しかし生産性の低さから実用化には至っていない。我々は、新しいサーファクチン生産菌をスクリーニングし、本物質の生産に関わる遺伝子のクローニングに成功している。この遺伝子(lpa-14)はサーファクチン生産のみならずリポペプチド性抗生物質イチュリンAの生産にも関与している事が別途確認されている。
先ず、lpa-14遺伝子の破壊株に対する形質転換を行った。この遺伝子破壊によりこの菌株は両物質の生産能を失っている。その結果、lpa-14遺伝子が保持されている場合は、全ての形質転換体がサーファクチンの生産能を回復した。しかし、その生産性は、lpa-14の隣接領域の有無により大きく異なることが示された。この隣接した領域をlpa-14遺伝子と同時に形質転換するとサーファクチン生産性が約3倍に増加する事を見いだした。
この生産性増加に関与する領域を限定するために数種のサブクローンを構築した。これらの遺伝子を用いて同様の形質転換を行いサーファクチンの生産性への影響を調べたところ、lpa-14の下流域の約2kbpが生産性の増強に関与していることが示された。しかし、この領域は抗生物質イチュリンAの生産性には全く影響を示さないことが判明した。従って、この増強機構はサーファクチン特有のものであることが示唆された。部分的ではあるが、本領域の塩基配列の決定を行った所、DNA結合ドメインを持つ読み枠(ORF)が見いだされたため、この生産性増強遺伝子とサーファクチン生合成遺伝子との相互作用が類推された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Orie Asaka: "A rapid and simple method for plasmid copy number comparison." Biotechnology Techniques. 8. 865-868 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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