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芳香族新規求核置換反応による不斉ホスフィン配位子の合成とそれを用いる不斉触媒反応

研究課題

研究課題/領域番号 06750872
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関東北大学

研究代表者

服部 徹太郎  東北大学, 工学部, 助手 (70241536)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード芳香族求核置換反応 / アミノホスフィン / アルコキシホスフィン / 不斉触媒反応 / アリル置換反応 / ヒドロシリル化反応 / 束縛回転 / 配座異性体
研究概要

1.1-メトキシ-2-ジフェニルホスフィニルナフタレンへの光学活性なアミン[例えば(S)-1-フェニルエチルアミン、(S)-N-メチル-1-フェニルエチルアミン、(R,R)-2,5-ジメチルピロリジンなど]のリチウムアミドやアルコール[例えば(S)-1-フェニルエチルアルコール、(-)ーメントールなど]のナトリウムアルコキシドを求核試薬とする芳香族求核置換反応により、新規なジフェニル(1-置換-2-ナフチル)ホスフィン類を合成した。また、(S)-N-メチル-1-フェニルエチルアミンなどC_2-対称でないアミンから合成されたアミノホスフィン類には、アミノ基の窒素原子とナフタレンの1-位炭素原子間の束縛回転に由来する配座異性体が存在することを見い出した。
2.1.で合成したアミノホスフィン類を配位子とするニッケル錯体がビニルブロミドと1-フェニルエチル Grignard 試薬とのクロスカップリング反応の触媒となることを見い出した。しかし、分子内カップリング反応は現在のところ、成功するには至っていない。
3.1.で合成したアミノホスフィン類を配位子とする金属錯体を用い、アリルエステル類の置換反応や蟻酸還元、スチレンのヒドロホルミル化やヒドロホウ素化、アセトフェノンのヒドロシリル化など種々の触媒反応を検討した。その結果、(S)-1-フェニルエチルアミンから誘導された配位子のロジウム錯体によるヒドロシリル化で40%ee程度、(R,R)-2,5-ジメチルピロリジンから誘導された配位子のパラジウム錯体によるアリル置換反応で60%ee程度の不斉収率が得られた。また、蟻酸還元反応でも良好な収率で末端オレフィンが得られており、本研究で合成したアミノホスフィン配位子は、一座にも二座にもなり得ることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hattori,Tetsutaro: "Asymmetric Synthesis of Axially Chiral 1,1′-Biphenyl-2-carboxylates via Nucleophilic Aromatic Substitution on 2-Menthoxybenzoates by Aryl Grignard Reagents" J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1. 1994. 2273-2282 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hattori,Tetsutaro: "Stereospecific Functionalization of Axially Chiral 2′-Methoxy-1,1′-binaphthyl-2-carboxylic Acid for the Synthesis of Enantiomerically Pure 2′-Methoxy-1,1′-binaphthyls" J.Chem.Research.(M). 1995. 124-134 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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