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光学活性イミドをプロトン源とするエノラート類の不斉プロトン化反応

研究課題

研究課題/領域番号 06750884
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

柳澤 章  名古屋大学, 工学部, 助手 (60183117)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード光学活性イミド / エノラート類 / 不斉プロトン化反応 / Kempのトリカルボン酸 / キラルな2-オキサゾリン類 / 2-アルキルシクロアルカノン / 光学活性アミノアルコール / プロトン化剤
研究概要

エノラート類の不斉プロトン化反応は、不斉合成において重要な反応の一つである。これまでに高いエナンチオ選択性の獲得に成功した例の多くが、分子内にアミノ基等の極性基を有するか、あるいはフェニル基等の電子的効果をもたらす官能基を持つような複雑な基質に限られており、例えば2-メチルシクロヘキサノンの様な単純なカルボニル化合物の成功例はほとんどない。さらに、限られた基質のみ有効である場合が多く、一般性に富んだキラルなプロトン化剤はこれまでのところ合成されていない。本研究はこれらの問題点を克服した真に実用的な不斉プロトン化反応の開拓を目的とする。具体的には、同一反応剤で基質に対する広い一般性をもち、100%の不斉収率が期待できる新しいプロトン化剤の開発を目指す。不斉プロトン化反応の開発にあたり、プロトン化剤についての予備的研究を行った結果、Kempのトリカルボン酸から誘導した。分子内にキラルな2-オキサゾリンを持つイミド化合物が2-アルキルシクロアルカノン類のエノラートのプロトン化剤として効果的であることがわかった。そこで、当該年度はこの新反応をさらに一般性のある不斉プロトン化反応にするために、まずキラルな2-オキサゾリンの検討を行った。プロトン化剤の2-オキサゾリン環の合成に用いる光学活性アミノアルコールについて種々スクリーニングを行った結果、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノンのリチウムエノラートを基質とした場合、光学活性2-アミノ-1,2-ジフェニルエタノールから誘導したキラルイミド化合物が88%eeと最も高い光学純度を与えることがわかった。さらにこのキラルイミド化合物をプロトン化剤として、種々のエノラートについて検討したところ、2-n-ウンデカニルシクロペンタノンのリチウムエノラートのプロトン化反応において97%eeの値が得られた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Yanagisawa: "Enantioselective Protonation of Simple Enalates:Chiral Imade as a Chiral Proton Source" Angew.Chem.Int.Ed.Engl.33. 107-109 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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