研究概要 |
上記研究課題に関し,次の各実験データ・実績を得た。 (1)鍵中間体となる種々の新規誘導体の位置選択的合成に成功した。これらの化合物はいづれも良好な溶解性を示し,両親媒性の付与・脱保護により容易に新しい両親媒性キトサン誘導体に変換できることを見出した。 (2)正電荷・負電荷を有する化合物について単分子膜形成能およびリポソーム形成能について検討したところ,いづれも安定で再現性良く分子集合体を形成できる事がわかった。 (3)リポソームに取り込まれた糖鎖はWGAなどのレクチンによって特異的に認識される事を見出し,薬物を特異的臓器に運搬するいわゆるターゲッティング機能を有する事も発見した。
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