本研究は以下の手順によって行われた。 1.2次元熱線流速計による模型プロペラ後流流場の計測 2.表面渦格子法による実験対象模型の数値シミュレーション計算 3.表面渦格子法による特異形状を持つ模型プロペラの数値計算 4.計算結果の評価 実験は既存設備の制限のため、通常型プロペラでしかできなかったが、スーパーキャビテーティングプロペラのような特異型翼形状を持つものに対しては他機関での計測結果を参考にした。それら実験結果と後流渦形状の変形という非線形性を考慮に入れた表面渦格子法による計算結果は非常に良い一致を示し、特異な翼型形状を持つプロペラに対しても計算精度の向上が図れた。また、このことから、後流渦の非線形性がプロペラの性能に大きく影響を及ぼすこともわかった。
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