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サトイモプロトプラストからの植物体再生系の確立と再生植物における変異の調査

研究課題

研究課題/領域番号 06760033
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関岡山大学

研究代表者

村上 賢治  岡山大学, 農学部, 助手 (40200266)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードサトイモ / プロトプラスト培養 / カルス培養
研究概要

1.‘えぐいも'におけるプロトプラストの材料カルスの作成法
‘えぐいも'ではこれまで,プロトプラストを単離するのに適したカルスが得られるまで1年以上を要し,カルス細胞の分裂や再生能力の低下が問題となった.そこで材料に適したカルスを短期間で得る方法を検討した.
組織学的観察の結果,柔らかいカルスは黄化茎の表皮のすぐ下層の細胞を起源とすることが分かった。そこで,黄化茎切片を2mg/1の2,4-Dと2ipを添加したMS培地で培養して20日後に,カルス化した表皮部分を切り出し培養すると,均一な柔らかいカルスがすぐに得られた.また,2mg/1のNAAと2ipを添加したMS培地でのカルス誘導を試みた.その結果,増殖が速く再生能力の高いカルスが得られた.しかしこのカルスは,比較的大きな細胞塊により構成されていることから,懸濁細胞になりにくくプロトプラストの収量は低かった.このことから,プロトプラストの単離法の再検討や細胞の遊離化法の検討が必要であると考えられた.
2.プロトプラストから再生した植物の変異
‘えぐいも'のプロトプラストから再生した植物は,生長が非常に遅く,葉が小さいといった異常形態を示した.‘八頭'のプロトプラストから再生した植物は比較的正常に生長したが,球茎頂芽の茎頂を培養して生長させた植物と比較すると生長が遅かった.また,再生植物は,形態や生長速度の個体差が大きかった.これらのことから,変異が発生している可能性が考えられた.プロトプラストを経由せずに材料カルスから直接再生させた植物にも同様の異常がみられたことから,材料カルスの段階ですでに変異が起こっていると考えられた.染色体数では異常はみられなかったが,今後形態やDNAの調査などによりさらに変異の解析を行う必要がある.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.,Murakami,M.Kimura and S.Matsubara: "Plant regeneration from protoplasts isolated from callus of taro(Colocasia esuculenta Schott)." 園芸学会雑誌. 63(4)(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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