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いもち病菌の病原性、寄生性分化と連鎖するDNAマーカー配列の検索

研究課題

研究課題/領域番号 06760049
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関神戸大学

研究代表者

中屋敷 均  神戸大学, 農学部, 助手 (50252804)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードいもち病菌 / RFLP / 系統分化
研究概要

いもち病菌には各種イネ科植物、あるいは品種に特異的に病原性を持つ種分化やレース分化が起きており、これらの菌は病原性、交配能、小分生子形成能等に異なった生物学的特徴を持っている。これらの生物学的な特徴と連鎖し、それらを担った遺伝子のマーカーとなるDNA配列を検索することを目的とした。本年度はその第一歩としてRFLP分析を行い、それによるいもち菌の系統発生的な解析を行った。
イネ科栽培植物および雑草に寄生性を示す43種の各種いもち病菌から抽出したDNAを、22種のプローブ、2種の制限酵素を用いてRFLP分析した結果、各菌はミョウガ菌群、メヒシバ菌群、栽培植物菌群に大別され、さらに栽培植物菌群は、大きくコムギ・シコクビエ菌群とアワ菌・キビ菌・イネ菌群の2つに分かれることが明らかとなった。各種雑草菌では、ハルガヤ、クサヨシ、ネズミムギ、ヒロハノウシノケグサ等の菌がイネ菌に、ハイキビ菌がキビ菌に、エノコログサ菌がアワ菌に、またトウジンビエ、エゾノサヤヌカグサ、ブッフェルグラス菌等がメヒシバ菌に、それぞれ近縁な菌であることが明らかとなり、雑草菌が新たな菌群を単独で形成することはなかった。これらの結果は、これまでに分かっている各菌の病原性の分化によるグル-ピングとよく一致しており、DNAを用いた病原性遺伝子へのアプローチが有効な方法であることが示された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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