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細胞壁糖タンパク質に対する血清反応を利用した植物病原ピシウム属菌の分類の試み

研究課題

研究課題/領域番号 06760051
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関大阪府立大学

研究代表者

東條 元昭  大阪府立大学, 農学部, 助手 (90254440)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード細胞壁糖タンパク質 / ウエスタンブロッティング法 / ピシウム属菌 / 分類・同定
研究概要

本研究では、植物病原ピシウム属菌を分類・同定するために、細胞壁糖タンパク質を抗原に用いたウエスタンブロッティング法を行い、本法が分類・同定法の補助手段になるか否かを検討した。その結果、従来の形態観察に基づく分類法では識別が困難であったいくつかの種を明瞭に分類できることがわかった。また、種内変異の存在など新たな知見を得た。結果の概要を以下に述べる。
ピシウム属菌数種を用いて調べたところ、分子量25から40kDa付近に主要な細胞壁糖タンパク質のバンドが認められ、そのパターンは培養条件に影響されず、同一菌株において常に安定であった。そこでまず最初に、形態的な識別が容易な種を用いて調べたところ、種間において細胞壁糖タンパク質のバンドパターンに明瞭な違いを認めた。次に、有性器官の形態が互いに類似し、同定が困難な種について同様に調べた。その結果、Pythium graminicola,P.aristosporum,P.myriotylum,P.zingiberum,P.volutumの5種が明瞭に区別された。また、P.vanterpooliiとP.torulosumについても識別できた。これに対し、P.aphanidermatum,P.deliense,P.butleriの3種には種の違いに関係なく同じパターンがみられた。一方、筆者らはこれまでに、P.ultimumの種内における2つの形態群の存在を指摘してきたが、これら2群の細胞壁糖タンパク質のバンドパターンには明瞭な違いが 認められた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takenaka,S.,M.Tojo,S.Kawasaki and T.Ichitani: "Characterization of cell wall proteins in several species of Pythium." Phytopathology. 84. 1089-1089 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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