研究課題/領域番号 |
06760068
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中村 幸治 筑波大学, 生物科学系, 講師 (40212097)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | scRNA / シグナル認識粒子 / RNA / RNA結合蛋白質 / 枯草菌 / RNA結合モチーフ / Ffh |
研究概要 |
(1)真正細菌内でのscRNAの構造解析. 真正細菌内でのscRNAの構造解析した結果、現在までに構造が明らかにされた10属の真正細菌の中で、完全なドメインl,ll構造を持つものは芽胞形成能を持つ枯草菌とウェルシュ菌の2属に限られることが明らかとなった。 (2)scRNAの生体内での局在とscRNPの精製. ショ糖密度勾配遠心法で解析したところ、scRNPは10Sの沈降係数を示した。scRNPを精製したところ、scRNPには、Ffh蛋白質に加えて、72kDaと8kDaの蛋白質が含まれていることが示された。 (3)scRNA結合蛋白質FfhのRNA結合モチーフの検索. Ffh蛋白質は、哺乳類のSRP RNAに結合するSRP54蛋白質と相同性をもち、大腸菌や他の真正細菌にも存在する。Ffh蛋白質のRNA結合ドメインを解析したところ、C末端に3カ所存在する両親媒性のα-ヘリックス構造のうち、2番目と3番目を含む領域にRNA結合領域が存在することが明らかとなった。 (4)scRNAの生体内での機能解析. 枯草菌においてscRNAを欠損した場合、速やかに蛋白質合成阻害が起こるが、この時、野性株と比べて、抗生物質フシジン酸に対しての抵抗性を示した。また、形態的には、細胞壁が肥沃し、湾曲した構造を示した。また、低濃度のフシジン酸に対して抵抗性を示した。従って、枯草菌scRNAは蛋白質合成に関し、EF-Gの機能と関連した役割を持っている可能性が示唆された。 以上の結果から、scRNAは生体内では、蛋白質合成と分泌蛋白質の細胞外への分泌の少なくとも2つの過程に関与していると考えられる。
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