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好熱菌シャペロンの有用タンパク質不可逆失活抑制と免疫抑制剤開発への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06760093
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関京都府立大学

研究代表者

渡部 邦彦  京都府立大学, 農学部, 講師 (90184001)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシャペロン / ペピチジルプロリルイソメラーゼ / 不可逆失活 / 好熱菌
研究概要

中等度絶対好熱菌Bacillus thermoglucosidasius KP1006 由来の分子シャペロン遺伝子groES-groELを用いた検討は、遺伝子単離の確認から行った。GroELのC-末端付近に相補する24-merのリバースプライマーと、C-末端上流500-base付近に相補する32-merのプライマーを用いたPCR法によるスクリーニングで得られた3.1-kbのDNA断片は、DNA塩基配列決定の結果、C-末端から1.3-kbを含んでいるが、groELのN-末端側200-baseとオペロンでつながれているgroESを欠いたものであることが判明した。そこで既に単離された断片をプローブにして、再び、染色体DNAをEcoRIで消化して作製したライブラリーから、残りの断片の取得を試み、残りの断片を取得することが出来た。すでにDNA塩基配列を決定した領域については、これまで報告されている大腸菌、枯草菌のものと相同性が高く、特に枯草菌そして、同じバチラス属好熱菌のBacillus stearothermophilusのものとも高い相同性を示した。アミノ酸レベルでは、第3文字の変化が多いために、DNAレベルよりさらに相同性が高いと予測される。引き続き、本遺伝子の大腸菌中における発現と、タンパクの単離を検討中である。また、変性の不可逆的失活に対する保護効果を調べるために、B.cereus ATCC7064のオリゴ-1,6-グルコシダーゼの変性に関する予備実験を行い、GroEL,GroESが共存する条件での効果を識別することが可能になった。さらに、好熱菌のペプチジルプロリルイソメラーゼ(PPI)については、スクリーニングにより得られた4株のうち、より強い活性を示す2株について活性の局在性を調べた。その結果、これまで研究されている大腸菌、酵母などのものと異なり、細胞膜、または、20,000xg画分に局在する新しいタイプのPPIであることが判った。今後、既存の免疫抑制剤との気質結合などを調べ、誘導体の可能性を追究する計画である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Watanabe,et al.: "Multiple proline substitutions thermostabilze Bacillus cereus ATCC7064 oligo-1,6-glucosidase" Eur.J.Biochem.(in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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