研究課題/領域番号 |
06760094
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小倉 光雄 東海大学, 海洋学部・海洋科学科, 講師 (80204163)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | b.subtilis / Alkaline protease / two-component |
研究概要 |
1.proBのORFを含む、もしくは含まない各種サブクローニングプラスミドとORF内外にフレームシフト変異を持つプラスミドを作成し、各プラスミドのプロテアーゼ生産の増大効果を確かめる事によって、proB本体が、プロテアーゼ生産の増大効果を持っていることを確認した。また、染色体上のproBを破壊するとプロテアーゼ生産量が50%程度減少することから、通常の生理的状態で細胞のプロテアーゼ生産制御にproB遺伝子が必要であることが示唆された。 2.現在知られているATP以外の低分子のリン酸供与体は、two-component系のregulatorタンパクをsensorタンパクの不存在下でリン酸化する。そこでproBの作用がsensorタンパクを要求するのか否かを検討するために、DegS-U系のsensorであるdegSを欠く宿主においてproBがプロテアーゼ生産促進効果を持つか調べた。具体的にはアルカリプロテアーゼ遺伝子(aprE)とlacZのfusionを、degSを欠き、多コピーproBを持つ宿主の染色体に導入し、β-ガラクトシダーゼ活性を測定した。その結果、プロテアーゼ生産の増大効果は観察されなかった。すなわち、proBの作用はsensorタンパクを要求する点で、過去の報告と異なっていた。 3.proBは大腸菌ではすでにクローン化されており、proAとオペロンをなしていることが知られている。報告者は、申請時、完全長proBORFとproAORFのN末端部分を取得していた。そこで染色体walkingによって枯草菌のproAORFのC末端部分を取得し、枯草菌proBAオペロン(2.7kb)の塩基配列を決定した。
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