研究課題/領域番号 |
06760136
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
林田 光祐 山形大学, 農学部, 助教授 (10208639)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 動物散布 / 被食型散布 / 発芽特性 / 種多様性 / サクラ属 |
研究概要 |
1.エゾヤマザクラとシウリザクラの発芽実験 北海道大学農学部付属林木育種試験場の苗畑に1992年に播種した種子の発芽と実生の成長調査を継続して行った。鳥の被食が種子の発芽に及ぼす影響は、両種とも果肉を除去する効果と同じで果汁を添加した種子よりも早く発芽した。また、苗畑での果実のままの発芽パタンが2種で異なることが明らかになった。これは成熟期のちがいが果肉の分解の速度に差をもたらしたためと考えられる。 2.カスミザクラとウワミズザクラの発芽実験 (1)果実の採集と計測 カスミザクラ、ウワミズザクラの2種の果実を採集し、果実と種子のサイズ、充実率、重量などを計測した。採集した個体の胸高直径を計測し、生長錐によって樹齢を推定した。 (2)室内での発芽実験 採集した2種の果実を(1)果肉を人工除去した種子、(2)果肉を除去し、果汁をかけた種子(濃度を2〜3段階に変えて行った)、(3)除去した果肉を敷いた種子の3処理を行って、購入した低温恒温器を使用して発芽実験を行った。現在3℃で低温湿層処理中で、4月に温度を5℃と15℃を12時間ごとに繰り返す変温状態にし、発芽数を毎日記録していく予定である。発芽のカウントは90日間継続し、未発芽の種子が残っている場合はもう一度低温湿層処理を行って、再実験する。 (3)野外での発芽実験 恒温器での実験と比較するため、同時に苗畑に播種する野外での発芽試験も行った。採集した2種の果実を、(1)果肉を人工除去した種子と(2)果実のままの2処理を行い、山形大学農学部付属演習林の苗畑に播種した。4月以降、1週間ごとに発芽数を記録していく予定である。
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