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東シナ海水域の陸棚性開眼亜目イカ類相

研究課題

研究課題/領域番号 06760170
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京水産大学

研究代表者

土屋 光太郎  東京水産大学, 水産学部, 助手 (60251683)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード東シナ海 / 軟体動物 / 開眼亜目 / イカ類 / 生物相 / マイクロネクトン
研究概要

従来より東京水産大学無脊椎動物学研究室に所蔵される東シナ海産イカ類標本に加え、本年度、西海区水産研究所、海洋水産資源開発センター等からの寄贈標本を検討した結果、9科18属23種の開眼亜目に属する外洋性イカ類が東シナ海水域より確認された。このうち、5種が陸塊や島嶼の陸棚上に固有の半外洋性種であると考えられた。また、純外洋性の5種、Enoploteuthis reticulata,Abralia astrosticta,Octopoteuthis sp.,Chiroteuthis joubini,Mastigoteuthis cordiformisは従来、東シナ海からは出現が報告されていなかった。
半外洋性イカ類のうち、ニヨリナンヨウホタルイカAbralia multihamataの成熟雌個体は今まで記録されたことがなかったが、東シナ海の底トロール漁獲物より成熟標本が大量に採集され、本種が東シナ海内で再生産をおこなっていることが明らかになった。また、カギイカMoroteuthis loennbergiiについては従来知られていなかった成熟雌標本が採集され、最大、405mmに達することが明らかになった。
出現した種のうち、連続した標本がえられ、比較的個体数の多かったゴマフイカHistioteuthis inermisについて、成長に伴う形態変化を調査した。本種の相対成長をみると、成長に伴い、外套膜のみが他の部位に比べ、等比的に成長せず、成熟に伴って急速に伸長し、幼若期に円錐形または袋状であるものが、円筒形に変形することが明らかになった。外套膜長をのぞく外部形態の各部はほぼ等比的に成長することから。外套膜の不均衡的な変化は生殖腺成熟に伴うものではないかと考察された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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