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ブリにおける飼料アミノ酸利用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06760190
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関高知大学

研究代表者

益本 俊郎  高知大学, 農学部, 助手 (10238917)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードブリ / アミノ酸 / 利用性 / 消化率
研究概要

【目的】近年ブリ飼料でも魚粉代替タンパク質が利用されるようになり、あるタンパク質に不足するアミノ酸を、他タンパク質との併用添加により補足する場合がある。その際、各タンパク質のアミノ酸が、実際にどれだけ吸収されるかを明らかにすることは、飼料原料の選択や配合に重要であると考え、本研究ではブリにおける数種タンパク質のアミノ酸消化率を測定した。
【方法】試験タンパク質としてミートミール(MM)、コーングルテンミール(CGM)、濃縮大豆タンパク質(SPC)、きなこ(FFSBM)、魚粉(BFM)およびカゼイン(CAS)を用いた。粗タンパク質含量が約35%になるように、これらのタンパク質を配合した飼料と無タンパク質飼料に酸化クロムを内割で0.5%添加し、モイストペレットに成型した。平均体重約100gのブリ5尾をFRP水槽に収容し、上記飼料を7日間飽食給餌した。1日の絶食後、再給餌した2時間後に採糞槽に移し、24時間にわたって採糞し各アミノ酸の消化率を測定した。アミノ酸分析はアミノ酸分析は22時間酸110℃で加水分解した後、自動アミノ酸分析器で測定した。また、今回はトリプトファンの定量は行わなかった。
【結果】見かけ、ならびに真の各アミノ酸消化率の平均はMM78.4,82.0;CGM46.8,50.9;SPC87.5,90.8;FFSBM78.1,82.4;BFM89.3,92.7;Cas96.7,100であり、CGMを除きおおむね良好であった。また、見かけのタンパク質消化率はMM80.3%,CGM49.7%,SPC87.3%,FFSBM83.2%,BFM88.7%,Cas95.4%と、見かけのアミノ酸消化率と類似しており、タンパク質消化率からアミノ酸の消化率を推定することは可能だと思われた。しかし、Pro(BFM);Cys,Val(MM);Val(SPC);Val(CGM);Val,His(FFSBM)の消化率はアミノ酸消化率の平均より低い値であったので、配合の際個々のアミノ酸の消化率にも注意する必要があることがわかった。よってタンパク質の消化率のみならず、アミノ酸の消化率を調べることは、飼料原料の選定や飼料の作製に重要であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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