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釜炒り茶における炒り葉評価システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06760224
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 農業機械学
研究機関宮崎大学

研究代表者

槐島 芳徳  宮崎大学, 農学部, 助手 (10253808)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード釜炒り茶 / 炒り葉処理工程 / 炒り葉評価システム / 画像解析システム / 炒り葉実験 / 乾燥実験 / 減水率 / RGB階調値
研究概要

本研究の目的は、釜炒り茶の品質を最も左右する炒り葉工程で用いる炒り葉機の加工精度を直接的に評価する炒り葉評価システムの開発である。今回は、過乾燥の状態にまで炒り葉処理した茶葉の葉色の連続的な変化を見るため、パーソナルコンピュータとイメージスキャナとを組み合わせた画像解析システムを本補助金で購入して炒り葉実験に供した。炒り葉実験では、セラミック材等の利用によって遠赤外線の放射能力の異なる3種類の円筒釜が供試でき、かつ釜内の温度が精密に調整できる既存の回分式微量炒り葉機を用いた。実験は、本機に1枚の茶葉を投入して一定時間処理し、その処理前・後の葉色を画像解析システムで画像データを取得する。そして、その画像データにおける葉色の測定点を市販のソフトを用いてRGB(Red,Green,Blue)の各色階調値を得る方法で行なった。なお茶葉は、茶葉にこげ色が見られるまでの連続的な変化を測定するため、くり返して炒り葉処理を行なった。また、炒り葉実験における茶葉の乾燥状態を比較するため、電子レンジによる乾燥実験を炒り葉実験と同様の方法で行ない以下の結果を得た。
1.炒り葉実験における減水率と葉色との関係について
遠赤外線の放射能力の低い円筒釜で処理した茶葉では、放射能力の高いものに比べてRGB階調値に大きなばらつきが見られた。これは、同じ茶葉上で生じる乾燥の過不足、すなわち「炒りむら」が現れたものと考えられる。また、本実験での葉色は、円筒釜の種類に関係なく、減水率の増加に伴って各色の階調値が低下し、こげ茶を示す黒色へと変化した。
2.電子レンジの乾燥実験における減水率と葉色との関係について
本実験のRGB階調値は、減水率の増加に伴って増加するが、減水率約40%でピークとなり、それ以降は減少する山形の変化を示した。また、炒り葉実験に比べ階調値のばらつきが小さかったことから乾燥むらの小さい均一な乾燥であったことがわかった。
以上の様に減水率と葉色との関係からいくつかの炒り葉処理方法に関する基礎資料を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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