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生体微透析システムによる黄体分泌調節機構の解明(羊を実験モデルとして)

研究課題

研究課題/領域番号 06760237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

宮本 明夫  帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (10192767)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード黄体 / プロジェステロン / オキシトシン / 生体微透析システム / サイトカイン / PGF_<2α> / フリーラジカルスカベンジャー
研究概要

平成6年度は、羊をモデルとして、生体微透析システム(MDS)を1個の自然に形成された黄体(一頭あたり)に直接埋め込み、黄体のホルモン(progesterone:Pおよびoxytocin:OT)分泌に与えるPGF_<2α>およびサイトカインの直接的影響を検索した。さらに、黄体退行現象に関わる活性酸素の役割を、MDSを通してフリーラジカルスカベンジャーを退行中の黄体内へ投与してそのホルモン分泌に及ぼす影響を調べた。
1.PGF_<2α>が黄体中のP・OT分泌に及ぼす影響 MDSにPGF_<2α>を潅流したところ、高濃度ではP分泌を一時的に刺激した。PGF_<2α>潅流後数時間後にP分泌は30〜50%減少した。OT分泌は部分的に弱く刺激されたものの、一定の作用としては認識できなかった。この結果は、PGF_<2α>の黄体退行作用は、黄体細胞に直接的だけではなく血流を通して黄体に作用することが必要不可欠な作用経路であることを示している。
2.サイトカインの作用 MDSで、マクロファージの産物であるIL-1αとTNF-αを投与した。前期黄体ではその作用は認められなかった。一方、中期黄体では、TNF-αの24h潅流によりP分泌が弱く刺激され、黄体のPGF_<2α>分泌も刺激された。これにより、TNF-αは正常な中期黄体細胞にこれまで細胞培養系で示されたような抑制的でなく、刺激的に作用できることが示された。
3.フリーラジカルスカベンジャーの作用 黄体内にMDSを埋め込んだ後、羊にPGF_<2α>を注射し黄体退行を誘起した。そこにSODやカタラーゼなどのフリーラジカルスカベンジャーを潅流し続けたところ、退行に伴うP分泌の急激な現象が有意に弱められ、本現象に活性酸素が大きく関与していることが示された。以上の一連の結果から、黄体退行に関わるPGF_<2α>、サイトカイン、活性酸素の作用機序の理解が進展した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Miyamoto Akio: "A review:Prostaglandins and oxytocin:autocrine/paracrine regulators of luteal function in ruminants." Assisted Reproductive Technology/Andrology. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Miyamoto Akio: "Local release of progesterone and oxytocin from microdialyzed corpus luteum throughout the luteal phase in superovulated ewes." Biology of Reproduction. 53(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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