研究課題/領域番号 |
06760245
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
南 直治郎 京都大学, 農学部, 助手 (30212236)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | マウス胚 / E-カドヘリン / gap junction / connexin43 / 細胞間接着 / 卵管因子 / in situハイブリダイゼーション |
研究概要 |
マウス初期胚の体外発生において、受精後に卵管の影響を受けて発生した胚と、そうでない胚では胚盤胞期への発生率に大きな差が認めれ、また4細胞期での胚において割球間の接着性に大きな違いが認められる。マウス初期胚において割球間の接着に関与するE-カドヘリンは2細胞期にはすでに発現していることが、E-カドヘリンに対するモノクローナル抗体であるECCD-2を用いて明らかになった。しかしながら、体外培養系では卵管の影響を受けていない胚においては、E-カドヘリンの割球接着面への局在は4細胞期の時期にはまだ起っておらず、卵管の影響下で発生した胚においてのみE-カドヘリンの割球接着面での局在が4細胞期に観察された。また、E-カドヘリンの発現と関連したconnexin43のmRNAの発現についても検討したが、直接的な関連は認められなかった。しかし、E-カドヘリンとgap junctionの関連性についてはgap junction抗体を用いて、正確に検討することが望まれるが、gap junction抗体は入手が非常に困難であるため抗体の作製等も含めて今後検討する必要があると思われる。また、in situハイブリダイゼーションに固定しない細胞を用いてみたが、mRNAの場合分解が早いため固定した方が良い結果が得られた。また、共焦点レーザースキャン顕微鏡を用いることにより、ホールマウント標本をそのまま観察することができ、ミクロトームによる切片標本を作製する必要のないことが明らかになった。本研究においては、in situハイブリダイゼーションにDNAプローブを用いたが、RNAプローブを用いる方がより感度の高い検出ができると思われた。
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