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鶏宿主免疫系が認識するコクシジウム抗原の鶏モノクローナル抗体を用いた解析

研究課題

研究課題/領域番号 06760285
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

笹井 和美  大阪府立大学, 農学部, 助手 (70211935)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード鶏 / Eimeria / 免疫 / コ-ノイド / 感染 / 寄生虫
研究概要

鶏コクシジウム症は全世界の養鶏産業に莫大な被害を及ぼす疾病であり、アイメリア原虫が消化管に寄生することにより起こる。現在、当疾病は抗コクシジウム剤の飼料への添加により予防されているが、薬剤残留、薬剤耐性株の出現等により予防薬の使用には限界がある。また、再感染鶏が当疾病に強い抵抗性を示すことから、従来より、ワクチンの開発が期待され、全世界の研究者が試みているが、宿主免疫機構を惹起し、疾病を予防し得るような原虫抗原の解析は遅々として進まない。現在、マウスを原虫抗原で免疫し、マウスモノクローナル抗体を作成し、個々の原虫抗原を解析する方法が一般的に行われているが、宿主特異性の強いアイメリア原虫においては、マウスが認識する原虫抗原と宿主である鶏が認識する原虫抗原は明らかに異なっている。
そこで、本研究においては、鶏アイメリア原虫の中で、病原性が強く、世界各地で多数の発生例のあるEimeria acervulinaの宿主腸管細胞侵入型であるスポロゾイトの抗原蛋白を鶏に免疫し、免疫脾臓細胞と鶏ミエローマとを細胞融合させることにより、抗スポロゾイト鶏モノクローナル抗体を作成することに世界で初めて成功した。この鶏モノクローナル抗体を用い、SDS電気泳動法、ウェスタンブロッテイング法および免疫電子顕微鏡法を用いた解析を行い、分子量21kDのコ-ノイド抗原を認識していることが明らかにした。コ-ノイドとはスポロゾイトが宿主腸管細胞に侵入する際、細胞表面に最初に接するドリルの先端のような形態をした器官であり、宿主細胞に孔を開け、原虫の細胞侵入の中心的役割を担うと考えられている。また、スポロゾイト抗原蛋白の中で、宿主である鶏がコ-ノイド抗原を認識したことは、コ-ノイド抗原が原虫の免疫応答を引き起こすひとつの重要な要因であることを示している。現在までに、アイメリアを含めたコ-ノイドを持つ原虫において、コ-ノイドに対するモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体作成の報告はなく、よって、コ-ノイドに関しては不明な点が多い。よって、本研究の成果をもとにより一層の解明が可能となった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.S Llllehoj,K.Sasai and H.Matsuda: "Development and Characterization of chicken-chicken B cell Hybridomas secreting Monoclonal lantibodies that Detect sporozoite and merozoite antigens of Eimeria" Poultry Science. 73. 1685-1693 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Sasai et al: "The Proceedings of the second asian conference on Coccidiosis" Asian Conference on Coccidiosis, 231 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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