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先天性免疫不全マウス(CTS)のTリンパ球減少メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 06770002
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関東北大学

研究代表者

八木 秀樹  東北大学, 医学部, 助手 (40250740)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード胸腺 / Tリンパ球 / CTSマウス / 移出能 / 免疫不全
研究概要

CTSマウスは先天的にTリンパ球依存性免疫応答が著しく低下しているが、その原因は不明である。CTSマウスのリンパ系臓器についてフローサイトメトリーにて、リンパ球の分布を見たところ、末梢リンパ臓器にTリンパ球が少なく、胸腺には成熟型のリンパ球が多いことが判明した。末梢リンパ組織のTリンパ球の減少が胸腺内の成熟型のリンパ球の増加と相補的になっていることから、我々は胸腺からのTリンパ球の流出が阻害されていると仮定した。この仮説を証明するために、胸腺リンパ球の末梢リンパ組織へのホ-ミング能と、胸腺からの移出能の二つの点について検討した。
CTSマウスの胸腺細胞ではリンパ節へのホ-ミングレセプターであるMEL-14を高発現している細胞が多く、特に皮髄境界領域に多く存在した。また、CTSマウスの胸腺細胞は正常マウスのそれに比べ有意の高い末梢リンパ節へのホ-ミング活性も示した。即ち、このことは胸腺での成熟T細胞の蓄積の原因がそういった細胞のホ-ミング能の欠損によるものではないことを示している。次に、こういった細胞が胸腺より出て行きにくいのかについて検討した。蛍光色素を直接胸腺内に注入することにより胸腺細胞を蛍光組織で標識し、この標識された細胞がどのくらい胸腺より出てリンパ節にホ-ミングしてくるかを測定した。その結果、正常マウスに比べ、CTSマウスの移出能は約10分の1であり、著しく悪いことが判明した。このことより、CTSマウスの胸腺での成熟T細胞の蓄積の原因が移出能の欠損によることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Nakamura,H.Yagi,et al.: "Most thymocytes die in the absence of DNA fragmentation" Arch.Histol.Cytol.(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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