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糖鎖間相互作用に基づく細胞間認識機構

研究課題

研究課題/領域番号 06770042
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関理化学研究所

研究代表者

小島 直也  理化学研究所, フロンティア研究システム・基礎化学特別研究員 (30183338)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード細胞接着 / 糖脂質 / 糖タンパク質 / 細胞間相互作用
研究概要

本研究においては、細胞表面に発現している特異的な糖鎖間の相互作用に基づく相互作用が細胞間の認識に関与しているかどうかを明らかにすることを目的とした。糖脂質-リボソームを用いた系で既に私共が明らかにしてきたLe^x-Le^x相互作用を糖脂質を固相化したプラスチックビーズを用いて再検討したところ、Le^x-糖脂質を固相化したビーズはカルシウムイオン存在下できわめて短時間の間に(およそ5-10分)自然凝集を起こした。この自然凝集はEDTA存在下では阻害される。また他の糖脂質を固相化したビーズでは自然凝集は見られなかった。さらに凝集速度及び量とも固相化されたビーズ上のLe^x-糖脂質の量に依存していた。この現象はLe^xを強く発現しているマウス胚のコッンパクション、あるいはマウスF9細胞の自然凝集の過程を再現しているものと予想された。さらにこの現象は、特別な蛋白成分がなくても特異的な糖鎖の発現だけで細胞間の特異的な凝集を引き起こすことが出来ることを強く示唆している。そこでマウスF9細胞上での主要なLe^xのキャリアーである巨大タンパク、エンブリオグリカンを調製し、その糖ペプチドを用いて糖ペプチドが会合するかどうかを検討した。その結果、L^x_αを有するエンブリオグリカンの糖ペプチドはカルシウムイオン存在下で2量体や3量体を形成することが、ゲルろ過法を用いることにより明かとなった。この糖ペプチドの会合がにエンブリオグリカン上のLe^xよるものであることは糖ペプチドをフコシダーゼ処理しLe^x構造を除去すると、カルシウムイオン存在下でも糖ペプチドの会合が起こらなくなることからも明らかである。即ち私共が示したきたLe^x-Le^x相互作用は糖脂質だけでなく糖タンパク上に存在するLe^xについても起こりうることが明らかになった。おそらくLe^x-Le^x相互作用はある種の細胞やガン細胞の凝集に関与していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Naoya Kojima: "Further Studies on Cell Adhesion based on Le^x-Le^x interaction with new approaches" Glycoconjugate Journal. 11. 238-248 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Naoya Kojima: "Role of cell surface O-linkod Oligosauharides in adhesion of HL60 cells to fibronectin" Exp.Cell Res.214. 537-542 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshito Sadahira: "B16 melanoma Cell spresding on activated endothelial cells" In Vitro Cell.Dev.Biol.30A. 648-650 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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