• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

プロスタグランジンエンドペルオキシド合成酵素-2の遺伝子発現調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06770097
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

横山 知永子  国立循環器病センター研究所, 薬理部, 室長 (90200914)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードプロスタグランジンエンドペルオキシド合成酵素-2 / シクロオキシナーゼ-2 / 転写調節 / ヒト遺伝子 / U937細胞 / cyclic AMP response element(CRE)
研究概要

プロスタグランジン生合成経路の律速酵素であるプロスタグランジンエンドペルオキシド合成酵素(PES)のうち,炎症の初期段階におけるプロスタグランジン産生の上昇に関与している可能性が示唆されるPES-2のヒト遺伝子の構造の解析を行った。ヒトPES-2遺伝子の5′上流には、NF-κB,NF-IL6,およびcyclic AMP response element(CRE)にコンセンサスな塩基配列が存在していたので、この領域をレポーター遺伝子(ルシフェラーゼ)の上流に挿入したトランスフェクションベクターを作製した。一方、U937細胞におけるPES-2のmRNAレベルは、未分化状態の細胞では非常に低いが、ホルボールエステル(TPA)でマクロファージ様に分化させるとPES-2の発現が上昇することが明らかになった。そこで、TPAで分化させたU937細胞をもちいてトランスフェクション実験を行った。その結果、挿入した領域にSV40プロモーターの約10倍という強力なプロモーター活性の存在することが明らかとなった。さらに、NF-κB,NF-IL6およびCREの各領域を変異させたものについて検討したところ、CREを変異した場合、野生型の示すプロモーター活性の約20%まで低下した。またU937細胞をTPA処理した後、PES-2遺伝子のCREに特異的に結合する転写調節因子が経時的に増加することが、ゲルシフトアッセイによって確認された。これらのことから、U937細胞の分化の過程におけるPES-2遺伝子の発現に、CREが重要な役割を担っていることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Inoue,H.et al.: "The cyclic AMP response element plays an essential role in the expression of human prostaglandin-endoperoxide synthase 2 gene in differentiated U937 monocytic cells." FEBS Lett.350. 51-54 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 井上 裕康,他: "新しい誘導型シクロオキシナーゼ-遺伝子構造と発現調節機構を中心に-" 蛋白質 核酸 酵素. 40. 399-408 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Inoue,H.et al.: "structure and expression of the human prostaglandin endopercxide synthase 2 gene." Advances in Prostaglandin,Thromboxane,and Leukotriene Research. 23(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi