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高脂血症負荷ヌードラットモデルを用いた動脈硬化発生における免疫機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06770116
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関筑波大学

研究代表者

原岡 誠司  筑波大学, 基礎医学系, 助手 (40251053)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード動脈硬化 / Tリンパ球 / マクロファージ / 高脂血症 / ヌードラット
研究概要

高脂血症を負荷したSDラットに独自に開発した“En face double immunostaining"を応用し、大動脈病変を経時的に観察した結果、病変の分布や特徴がヒト脂肪班に類似し、単球・MφのみならずTリンパ球が多数湿潤していることを明らかにした。特に早期病変の形成にTリンパ球が重要に関与していると考えられるた。このような成果を基盤に本研究ではTリンパ球の役割をより明らかにするために、Tリンパ球の欠如したヌードラットを用いて同様の手技により検討した。実際、末梢血液中の白血球分画をFACScan flow cytometerを用いて解析すると、ホモ接合体ヌードラットではTリンパ球はほとんど欠如していた。このようなホモ接合体ヌードラットとTリンパ球に異常がないヘテロ接合体ラットに高脂血症を負荷し、大動脈病変を比較検討した。ホモヌードラットではTリンパ球は欠如し、内膜に接着、湿潤する単球・マクロファージはヘテロに比し少なく認められ、且つ病変好発部位により局在化していた。ところが内膜へ湿潤したマクロファージの脂肪蓄積の程度を画像解析装置を用いて検討すると、ホモヌードラットの病変を構成するマクロファージは有意に大きく、細胞内脂質が豊富に蓄積されていることが判明した。すなわち、Tリンパ球の欠如は単球・マクロファージの集積による内膜病変形成を抑制するが、一旦内膜に湿潤したマクロファージの脂肪蓄積(泡沫細胞化)に対しては促進的に作用することを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Haraoka S.et al.: "Participation of T lymphocytes in early atherogenesis: Analysis of diet-induced aortic lesions of nude rats using en face double immunostaining." Atherosclerosis. 109. 100-101 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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