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悪性腫瘍における、α1,3フコシルトランスフェラーゼの発現と転移形成能の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 06770132
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

松下 能文  鹿児島大学, 医学部, 助手 (90244227)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード大腸癌 / フコシルトランスフェラーゼ / シアリル・ルイスX
研究概要

悪性腫瘍におけるα1,3トランスフェラーゼの発現と転移形成能の関連について
[目的並びに背景]
大腸癌の転移巣には、原発巣に比べSialyl-LewisX抗原の発現が増加していることを申請者は報告してきた。大腸癌転移巣においてこの抗原の発現を規定するα1,3フコシルトランスフェラーゼの発現の変化を確認し予後因子としての可能性を検討する。
[方法]
転移を有する大腸癌症例は当教室で診断した大腸癌症例のファイルから連続して選んだ。
フコースを有する異常糖鎖抗原の発現を比較するためにSialyl-Lewis X抗原並びにSialyl-Lewis a抗原に対するモノクローナル抗体を用いて免疫染色を行った。
ミシガン大学のDr. J. B. Loweより供与を受けた、4種類のα1,3フコシルトランスフェラーゼcDNA Plasmidを組み込んだ大腸菌を培養、制限酵素で切り出した後ジゴキシゲニンで標識し、in situ hybridization用のプローブとして用いる。
[結果並びに考察]
モノクローナル抗体を用いた免疫染色では、大腸癌においてフコースを含む異常糖鎖抗原Sialyl-Lewis X並びにSialyl-Lewis aの発現を認めた。このうちSialyl-Lewis X抗原は転移巣での発現が増加し、Sialyl-Lewis a抗原の発現との差異を認た。これは大腸癌並びに転移巣においてα1,3フコシルトランスフェラーゼの発現の変化とそれに伴う異常糖鎖抗原の発現を示していた。
上記結果を確認するためのin situ hybridizationに用いるcDNAはミシガン大学のDr. J. B. Loweより供与を受けたが、手続き上の問題により発送が遅れ、かつPlasmid精製に時間がかかり染色用のプローベの調整が当初の予定より遅れている。現時点では染色の途中であるが、4種類のフコシルトランスフェラーゼの染色は完了していない。結果については1995年の日本癌学会で報告する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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