• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高血圧自然発症ラットを用いた胃ドーパミンに関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 06770158
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関長崎大学

研究代表者

七條 和子  長崎大学, 医学部, 助手 (90136656)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード高血圧自然発症ラット / 胃 / ドーパミン
研究概要

胃では、ドーパミンは運動、酸分泌の抑制および血流の増加を介して潰瘍発生に抑制的に作用することが報告され、また、ドーパミン受容体が存在するにも拘らず、脳に比し極めて微量であり、その存在様式は神経にあるのか、分泌細胞にあるのか全く明らかにされていない。本研究では、生理学的手法を用いて、胃からのドーパミン遊離様式を指標にして胃ドーパミン機能を、さらに、免疫組織化学的手法を用いて、胃ドーパミンの局存部位を明らかにすることが目的である。第1にドーパミン遊離実験では、guinea-pigから摘出した胃体部の輪状筋標本をin vitroの遊離実験操置に供し、電気刺激(1msec,3-20Hz)に応じたドーパミン遊離量の増加を認めた。さらに、この遊離量の増加はCa Freeの潅流液では阻止され、テトロドトキシン感受性であった。第2にドーパミン抗体を用いた免疫組織化学的手法により、高血圧自然発症ラット及びguinea-pigの胃アウエルバッハ神経叢において、ドーパミン免疫陽性神経線維とドーパミン免疫陽性細胞体を認めた。またドーパミン免疫陽性神経線維はコリンアセチルトランスフェラーゼ免疫陽性神経細胞に接し、回りを取り囲んでいた。以上の結果より、胃ドーパミンは神経に存在し、神経伝達物質として作働していることが証明された。ストレス胃潰瘍発生の少ない高血圧自然発症ラットでは、ストレス時に胃ドーパミン量は増加し、胃運動は抑制される。この胃運動の抑制はドーパミンD_2 receptor blocker投与により改善された。このことは、高血圧自然発症ラットではストレス潰瘍形成時には胃ドーパミンが神経伝達物質として重要な役割を担っていることを示す。現在、高血圧自然発症ラットとその対象である正常血圧の京都系ウィスターラットとの胃におけるドーパミン神経の分布の違いを検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Shichijo: "Mechanism of low susceptibility to stress in gastric ulcer formation of spontaneously hypertensive rats and dahl salt-sensitive rats." Jpn Heart J. 35. 533 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Shichijo: "Presence of dopaminergic neuron in the guinea-pig stomach" Gastroenterology. 106. A566 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Shichijo: "Dopaminergic neuron in the guinea-pig stomach" Digestion. 55. 40 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi