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肝細胞増殖に関与する各種増殖因子の作用機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06770163
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

三高 俊広  札幌医科大学, 医学部, 講師 (50231618)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードRat Hepatocyte / Primary Culture / Activin A / IL-1beta / IL-6 / TGF-beta / Colony / DNA synthesis
研究概要

昨年度までの一連の研究から成熟ラット肝細胞は増殖能力に関して一様ではなく、少なくとも3種類にわけられることがわかった。(1)一つは増殖能力が旺盛な小型な肝細胞で、コロニーを形成するように増殖する(Type I cell)、(2)分裂可能であるがその回数に制限があるように思われる細胞(Type II cell)、(3)まったくDNA合成を行わない細胞(Type III cell)の3種類である。今年度は、肝細胞増殖抑制因子として知られている、Activin A、IL-1β、IL-6、TGF-βが初代培養ラット肝細胞のDNA合成を抑制し、コロニー形成を抑制できるかどうか、又、その作用機序について調べた。具体的には、コロニー形性能に対する作用をみることでType I cellに対する抑制作用の有無を、全体のDNA合成能(BrdUの取り込み:Labeling Index)を調べることでType II cellに対する増殖抑制作用みた。Activin A、IL-1β、IL-6、TGF-βの4因子ともType II cellのDNA合成を濃度依性に抑制することができ、最も抑制作用が強かったのはTGF-βであった。また、その抑制作用は、TGF-βとTGF-βのみが不可逆的で、他の3因子は可逆的であった。コロニー形成を抑制したのはIL-1βのみでActivin A、IL-6にその作用はなかった。換言すればActivin A、IL-6はType I cellに対して無効であった。IL-1βとTGF-βはその作用機序が異なるようで、IL-1βは可逆的に、TGF-βは不可逆的にコロニー形成を抑制した。加えて、IL-1βはコロニー形成過程ではその抑制効果がみられるが、一担形成されたコロニーの細胞に対しては無効であった。TGF-βはいかなるTypeの肝細胞に対しても増殖抑制作用を示した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Mitaka,et al.: "TGF beta completely blocks the formation of small-cell colonies:Effects of mito-inhibitory factors on the proliferation of rat" Cell Structure and Function. (in pr). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kojima,T.Mitaka,et al.: "Reappearance and long-term maintenance of connexin32 in proliferated adult rat hepatocytes:" Journal of Cell Science. (in pr). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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