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赤痢アメーバ感染者の血清学的スクリーニング-その解析と評価

研究課題

研究課題/領域番号 06770191
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

奥沢 英一  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20177166)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード赤痢アメーバ / 無症状キャリア / 血清反応 / スクリーニング
研究概要

ハイリスクグループのスクリーニング結果は以下の通りであった。障害児施設Aでは、血清反応にて38名を検査、ELISA変法では10名が陽性、うち1名はゲル内沈降反応でも陽性と判定された。この10名の糞便検査では、3名から大腸アメーバが、1名からエンテロモナスが検出された。そこで、別棟まで対象を広げ150名を検査したところ、新たに9名が陽性と判定され、2名から小形アメーバが検出された。施設Bでは50名を検査、ELISA変法では20名が陽性、うち9名は間接赤血球凝集反応でも陽性と判定された。こちらも糞便検査で他の原虫は検出されたが、赤痢アメーバと確認された例は今のところない。以上の通り、ELISA変法によるスクリーニングで各種の原虫感染が発見されたが、肝心の赤痢アメーバは検出されなかった。これが偽陽性(交差反応)なのか真陽性(混合感染)なのかは、今後のフォローアップと実験的解析の結果を待って判断したい。
実験的解析では目立った進展はなかった。抗PHEX抗体の作成は未だ成功していない。抗CRAR抗体に関しては免疫家兎血清(ポリクローナル)が得られた。この抗体は、IgG-ELISA法でCRARに反応し、GDPでも粗抗原との間に明瞭な沈降線を形成する。イムノプロット法(IgG)では粗抗原との間に10本あまりのバンドを形成し、CRARの主成分お思われる30kDや40kDの分子も認識している。しかし、このIgG分画を採取すると、GDPの沈降線は非常に弱いものとなる。そして、これを用いたアフィニティクロマトグラフィーでの抗原収量も僅かであった(イムノプロット法でのみ検出)。この免疫血清は供雑物に対するIgM抗体を含むことが判明しており、これがGDPで明瞭な沈降線を形成したものと推定された。なおGDPの解析から、患者血清はこの共雑物に反応しないものと思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 奥沢英一,浅井隆志 他2名: "慢性腸アメーバ症患者の血清が認識する抗原-免疫血清を用いた再評価" JAPANESE JOURNAL OF PARASITDOGY.44suppl. 74- (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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