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腸炎エルシニアST遺伝子発現を正に調節する領域のクローニングと機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06770216
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関国立小児病院

研究代表者

中尾 浩史  国立小児病院, 小児医療研究センター・感染症研究部・細菌研究質, 研究員 (20237217)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
研究概要

腸炎エルシニアは小児の下痢症の主要な原因菌で、その病原因子は、種々の侵入性機構以外に、外毒素として耐熱性エンテロトキシン(Y-ST)が知られている。しかし、その重要性は毒性試験で調べる限りST陽性の頻度が低かったために認められにくかった。STの遺伝子の頻度でみると、患者株は殆んどが陽性であったことから、この遺伝子発現抑制の原因を調べたところ、正に調節しているクロモゾーム領域を発見することができた。ここには101個のアミノ酸をコードするORFがあり、発現が抑制されている株は全てこの領域に変異が認められた。ただ、その変異の形は一定ではない。陰性化した株にこの領域をクローン化したプラスミドを形質転換したところ、活性を発現するようになった。これまで報告されたことのない新規な調節領域で、大腸菌にも類似の構造が存在し、大腸菌においては発育を増強する機能をもっているといわれている。腸炎エルシニアは環境中では速やかに発現を抑制して一見無毒を装っているようである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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