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血清脂質値の決定因子として素因と生活因子がどう関与するか

研究課題

研究課題/領域番号 06770306
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関愛媛県立医療技術短期大学

研究代表者

鳥居 順子  愛媛県立医療技術短期大学, 臨床検査学科, 助手 (00249608)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード血清脂質値 / アポ蛋白 / DNA多型 / 生活因子
研究概要

本研究の大きな目標は血清脂質の種々の素因別に高脂血症ひいては動脈硬化症の危険度を予測し、各グループの生活指針を導き出す事にある。今年度の課題は、この目標達成上「素因として何を指標に使うか」「どんな生活項目に気をつけるか」を明らかにするための第1段階である。
そこで研究実施計画に準拠し、松山市の近郊農山村で平成3〜5年の各8月上旬に実施された老人保健法による基本健康診断受診者で同時期に栄養調査を実施した物を対象とした。また凍結EDTA添加血の白血球からDNAを抽出し、素因の指標の候補として、アポ蛋白B遺伝子VNTR多型とアポ蛋白Eのイソ体の表現型を調べた。今回の解析は以下の項目に欠損値の無かった男性33名、女性45名の78名について行った。血清脂質値とアポ蛋白B濃度を目的変数として、重回帰分析をF値による増減法(F=2.0)で行った。説明変数は、栄養調査、問診表、健康診断結果から血清脂質値並びにアポ蛋白B濃度のいずれかと相関傾向(r>0.20)を認めたものから強相関の組み合わせを除いて使用した。また、上述の素因の指標と年齢、性別も使用した。
その結果、総コレステロール値には「ビタミンB_2の充足率」「一日の食品数」「喫煙本数」がそれぞれ5%、「収縮期血圧値」が4%の寄与率で影響していた。HDLコレステロール値には「性別」が19%、「アポ蛋白B遺伝子VNTRの33回以下の繰り返し配列の少ない群の保有」が9%、「体脂肪率」が4%の寄与率であった。中性脂肪値には「尿酸値」が23%、「砂糖摂取量」が16%の寄与率であった。LDLコレステロール値には「ビタミンB_2の充足率」が7%、「酒量」と「収縮期血圧値」が6%、「砂糖摂取量」が3%の寄与率であった。アポ蛋白B濃度には、「尿酸値」が11%、「ビタミンB_2の充足率」が6%、「体脂肪率」が4%、「アポ蛋白Eのイソ体の表現型3/3(野性型)の保有」が4%の寄与率であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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