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尿中DNA反応性代謝物検出の環境疫学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06770307
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関(財)労働科学研究所

研究代表者

花岡 知之  (財)労働科学研究所, 労働環境保健研究部, 主任研究員 (00228503)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード環境発癌 / 環境疫学 / リスク評価 / バイオマーカー / DNA付加体 / アルキル化 / デオキシグアノシン / 代謝物
研究概要

環境要因による発癌リスク評価のためのバイオマーカーとして、体液を利用したin vitroでの反応によって、体内におけるDNAのアルキル化の評価を行えないかと考え、本年度はその基礎的検討を行った。
1.DNAアルキル化の指標としたO^6-メチルデオキシグアノシン(O^6-m-dG)は、電気化学検出器によって、およそ0.5pmolまで高感度に検出できることを確認した。
2.in vitroでのDNA塩基とアルキル化剤との反応条件を明らかにするために、代表的なアルキル化剤であるN-メチル-N-ニトローN-ニトロソグアニジン(MNNG)、N-メチル-N-ニトロソウレア(MNU)と2'-デオキシグアノシン(dG)を所定の温度と時間で反応させ、生成したO^6-m-dGを測定し、次の結果を得た。(1)アルキル化剤によって生成量に差がみられることを確認した。MNUにおいて常に高い生成量が得られた。(2)温度を上げる、あるいは時間を長くすると、生成量が増加することが認められた。この条件内では、いずれの場合も80℃、8時間で最も多い生成量が得られた。(3)O^6-m-dG生成量は、アルキル化剤の添加量に依存して増加した。(4)添加したアルキル化剤のモル数に対する生成したO^6-m-dGのモル数の0%は、一定の条件下では、アルキル化剤の添加量に関わらずほぼ一定であることが認められた。この割合は、質的なアルキル化能力の指標となると考えられた。
この方法を使用して、ヒトの血清中や尿中のdGアルキル化代謝物の検出を試みるために、現在、(1)喫煙者を想定したニコチンの代謝活性物質とdGとのn vitroでの反応に関する基礎的検討、(2)ヒトの尿の濃縮、精製方法の検討を進めている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 花岡知之,他: "in vitroにおけるdeoxyguanosineのアルキル化反応の検出" 日本衛生学雑誌. 50. 287 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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