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抗NOR-90(hUBF)抗体が認識する自己抗原エピトープとその臨床的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770343
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

藤井 隆夫  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70255462)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード抗NOR-90抗体 / 抗核小体抗体 / hUBF / エピトープ / 慢性関節リウマチ / シェ-グレン症候群
研究概要

ヒト胎盤およびヒト甲状腺癌由来のλgtll cDNAライブラリーより、抗NOR-90抗体陽性を確認したTT例の血清を用いてスクリーニングを行い、hUBFをコードする単一のクローンを得た。インサートcDNAは1.8および2.8kbの大きさを持ち、それぞれNOR1.8、NOR2.8と名付けた。NOR1.8発現産物を用いた免疫ブロット法で、教室の抗核小体抗体陽性91例をスクリーニングしたところ、9例(9.9%)が抗NOR-90抗体陽性であった。初診時高齢者が多く、一次性または二次性シェ-グレン症候群(SjS)が7例(78%)、肺線維症が5例(56%)、慢性関節リウマチ(RA)が4例(44%)と、従来から関連が報告されていた強皮症(3例、33%)より高頻度であった。
全長cDNAであるNOR2.8を制限酵素で切断後、蛋白発現ベクターにサブクローニングし、抗NOR-90抗体陽性血清を用いたコロニーブロット法によりスクリーニングした。その結果異なる5つのcDNA断片が得られ、それらの発現産物と抗NOR-90抗体陽性血清9例との反応性を検討した。反応様式は多様で、hUBF上に少なくとも5つのエピトープが存在することが判明した。特にDNA結合部位とされるアミノ酸89〜221のA領域と、別の転写因子であるhSL1の結合部位であるアミノ酸388〜453のD領域に主要エピトープが含まれると考えられた。また全例がhUBF分子上に少なくとも2つのエピトープを有した。以上の結果は抗NOR-90抗体産生に関し、antigen drivenの仮説を支持するものである。さらにSjSまたはRA患者では、強皮症患者に認められなかったマイナ-エピトープ(B、C、E領域)との反応性が認められ、疾患によって反応性が異なる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤井隆夫: "リウマチ性疾患患者における抗NOR-90抗体の臨床的意義と対応抗原(NOR-90/hUBF)エピトープに関する研究" 慶應医学. 71. 297-308 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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