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アルコール性肝炎におけるインターロイキン8産生の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 06770367
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

舛本 俊一  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (40243779)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアルコール性肝炎 / インターロイキン8 / 肝非実質細胞 / エタノール / 好中球浸潤 / リポ多糖類
研究概要

アルコール性肝炎において血中インターロイキン8(IL-8)が上昇し、肝非実質細胞がIL-8産生していることを同定した。しかし如何なる機序でIL-8産生が制御されているかは不明である。上記事象の成因としては、1)エタノールによる直接刺激、2)アルコール性肝炎で産生されるIL-1、TNF、LPS刺激による2次性刺激、の2つの可能性が考えられる。本研究はアルコール性肝炎でのIL-8産生の制御機構を明らかとすることを目的とした。(方法)In vitroでは、肝灌流によりラット肝をコラゲナーゼ処理し肝細胞を分離。さらにPercoll密度勾配遠心法で肝非実質細胞を分離。それぞれの細胞を初代培養し、エタノール、アセトアルデヒド、IL-1、TNF、LPSで刺激。培養上清中のIL-8濃度をELISAで測定。In vivoでは、エタノール負荷ラットを作成。肝組織をPeriodate-lysine-2% paraformaldehyde (PLP)で固定し、免疫組織学的にIL-8産生細胞を検討。(成績)In vitroでのエタノール、アセトアルデヒド刺激では肝細胞、肝非実質細胞共にIL-8産生を認めなかった。IL-1、TNF、LPS刺激では肝細胞、肝非実質細胞のいずれにおいてもIL-8産生が認められた。LPS刺激での肝非実質細胞のIL-8産生量は肝細胞及び他の刺激による産生量と比較して約10倍であった。In vivoでの検討では、エタノール負荷による血中IL-8の上昇は認めなかった。肝組織においてもIL-8陽性細胞は認めなかった。以上、in vitro及びin vivoの検討の結果、IL-8の産生は、エタノールの直接刺激ではなく、アルコール性肝炎に付随して産生されるIL-1、TNF、LPSにより誘導されることが判明した。また、肝非実質細胞が主たる産生細胞であり、LPSが最も強力な産生刺激因子であることが確認された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshikazu Masumoto: "Determination of interleukin 8 in liver disease" Gastroente rology Japonica. 28. 606- (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Toshikazu Masumoto: "Assay of serum interleukin 8 levels in patients with alcoholic hepat:t:s" Alcohol & Alcoholism. 28. 99-102 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Toshikazu Masumoto: "Decreased interleukin-2 receptor B chain expression by peripheral blocd lymphocytes in patients with chronic liver disease" Journal of Gastroenterology and Hepatology. 7. 399-404 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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