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C型肝炎ウイルスコア抗原特異的細胞障害性T細胞株の樹立と解析

研究課題

研究課題/領域番号 06770383
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

金子 隆志  自治医科大学, 医学部, 助手 (10254913)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード慢性肝炎 / C型肝炎ウイルス / T細胞受容体 / 細胞障害性T細胞 / 免疫学
研究概要

本研究は、C型肝炎の免疫学的機序を解析するため、C型肝炎ウイルス(HCV)core抗原特異的細胞障害性T細胞株を樹立することを目的とした。C型肝炎ウイルスの81より100のアミノ酸を認識するHLA B-44拘束性のC型肝炎ウイルスcore抗原特異的細胞障害性T細胞株(CTL clone)を樹立した。樹立細胞株は、樹立の元となった細胞障害性T細胞ラインと同じくHLA B-44拘束性であり、C型肝炎ウイルスの81より100のアミノ酸を認識した。また、組換えHCV cioneワクシニアウイルス感染の細胞を認識し、内因性のHCV coreを認識することも確認された。
このCTL coreを使用し、C型肝炎ウイルスの81より100のアミノ酸の内、どのアミノ酸を最小単位として認識するかの実験を行った。それぞれ、アミノ末端、カルボキシル末端より、次第に短くしたペプチドを合成し、これをHLA B-44をもつEB virus transformed B cellにパルスし、細胞障害活性を見た。その結果、C型肝炎ウイルスの88より96のアミノ酸を最小単位のエピトープとして認識することが判明した。この最小単位のエピトープはもとの81より100のアミノ酸より、より強く認識され、今後のより強いエピトープ部位として、細胞障害性Y細胞の誘導等に有用であった。
この最小エピトープを様々な患者にて、そのシークエンスを解析したところ、1つの突然変異が見つかった。この変異ペプチドを合成し、それを標的とする細胞障害活性を見たところ、その細胞障害活性はもとのペプチドに対するものより、低下していることが観察された。従って、この変異は、細胞性免疫に対するウイルス側のエスケープ変異と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroto,Kita: "A helper T-cell antigen enhances generation of hepatitis C virus-specific cytotoxic T lymphocytes in vitro" Journal of Medical Virology. (発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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