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肝細胞癌における血管増生機序:血管内皮細胞増殖因子(VEGF)発現促進因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 06770394
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

河辺 朋信  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00256364)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードVEGF / VEGFレセプター / 肝癌
研究概要

手術切除肝癌および近傍の非癌部肝硬変組織、腹腔鏡下肝生検で得た慢性肝炎および原発性胆汁性肝硬変(PBC)の肝組織よりAGCP法により全RNAを抽出、精製した。その0.2μgを用い、RT-PCR法により血管内皮細胞増殖因子(VEGF)およびVEGFレセプターのmRNA発現について検討するとともに、血管増生に関与するそのほかの因子であるbasic FGFおよびTGF-βのmRNA発現についても検討をおこなった。さらに、培養肝癌細胞株(Huh-1,Huh-7)、乳癌細胞株、培養グリオーマ細胞株についても、これらの因子のmRNA発現について検討した。その結果、肝癌組織ではVEGF、VEGFレセプターのmRNA発現が非癌部に比して明らかに強い例が多かったが、これらのmRNA発現は非癌部肝組織や慢性肝炎、PBCでも認められた。一方、basic FGFおよびTGF-β mRNAは肝癌組織およびで非癌部肝組織や慢性肝炎、PBCでほぼ同等に発現していたが、一部の肝癌組織ではTGF-βmRNAが増加していた。一方、培養癌細胞株ではVEGFの発現は認められるもののVEGFレセプターのmRNA発現は認められず、これらの発現は肝癌細胞株のみならず乳癌細胞株やグリオーマ細胞株にも認められた。結論として、肝癌においては肝癌細胞そのものに由来して肝癌組織で強く発現しているVEGF mRNAが血管内皮細胞のVEGFレセプターmRNAの増加を促進し、その結果として血管が増生しているこものと思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 榎本 康之: "肝細胞癌および慢性肝疾患局所における血管増生関連遺伝子の発現動態" 日消誌. 91. 1799 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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