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エイズ脳症の動物モデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 06770441
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関東北大学

研究代表者

照沼 裕  東北大学, 医学部, 助手 (50217436)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHIV / エイズ / エイズ脳症 / マクロファージ / 動物モデル / 貧食能 / TNF / 免疫不全
研究概要

ヒト免疫不全ウイルス1型(Human Immunodeficiency Virus type 1;以下HIVと略)の持続感染しているヒト単球・マクロファージ系細胞株(MOBS-1/HIV、U937/HIV、HL-60/HIV)とその非感染親細胞株(MOBS-1、U937、HL-60)を用いて、HIVの感染でマクロファージ系細胞にどのような性質の変化がおこるかを、細胞の増殖能、貧食能、表面抗原の変化、TNF-α産生能などにより評価した。さらに、それらの細胞をマウスの脳内に接種して、マウスの中枢神経組織の病理像を検討した。
結果:1、増殖能(doubling time)は、HIV感染細胞株とその非感染親細胞株とで有意な変化は認められなかった。2、貧食能を持つ細胞の数および1細胞あたりの食べ込み粒子数はともに感染細胞株で減少しており、貧食能の低下が認められた。3、表面抗原の変化(1)HLA-DRの表出の低下が、感染細胞株で認められた。(2)CD11bの表出の増加が、感染細胞株U937/HIVでのみ認められた。(3)VLA-4の表出は、感染細胞株とその非感染親細胞株とでほとんど変化なかった。4、TNF-αは、感染細胞において転写活性の増加を認めたが、培養上清中のタンパク量には有意な変化は認められなかった。5、New born-ICRマウスの脳内に感染細胞を接種すると、両側大脳半球に広範なグリオーシスを生じさせることができたが、非感染親細胞株を接種した場合にも同様な病変を認めた。PCRでは接種後3週間まで脳内からHIV遺伝子を検出することができた。さらに、接種後3カ月まで経過を観察したが、臨床的に異常なく、脳内HIV遺伝子、血中抗HIV抗体は陰性であった。
これらの実験より、感染T細胞だけでなく、感染マクロファージも、HIVの感染に伴う免疫不全に関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Terunuma: "Transcriptional activation of TNF-alpha in HIV infected monocyte/macrophage lineage cell lines" Brain Pathology. 4. 486 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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