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ドーパが著効する遺伝性若年性パーキンソニズムの発症機序に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770461
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

古川 芳明  順天堂大学, 医学部, 助手 (10219107)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードパーキンソニズム / ジストニア / 分子生物学 / ネオプテリン
研究概要

ドーパが著効する遺伝性若年性パーキンソニズム症例中には、ジストニアが先行して出現する例(EOP-D)が散見され、同様の症状を呈する遺伝性進行性ジストニア(HPD)との発症機序における関連性が注目されている。我々は、最近Ichinoseらにより報告されたHPDのGTPシクロヒドロラーゼ I (GTP-CH I)遺伝子[第14染色体長腕に存在]突然変異を、EOP-D症例において検討した。臨床的に、当院通院中の若年性パーキンソニズム症例91例を検索したところ、EOP-Dは12例認められた。これら12例の白血球よりゲノムDNAを単離した後、GTP-CH Iの6つのエクソンをそれぞれPCRにて増幅した。PCR産物をアガロースゲルにて精製し、蛍光(FITC)ラベルしたオリゴヌクレオチドプライマーを用いてサイクルシークエンスを行った。塩基配列の解析にはALF DNAシークエンサー(Pharmacia)を用いた、また、脳内GTP-CH I活性の低下は髄液ネオプテリンの低下として反映されるため、EOP-D 3 例と対照18例の髄液ネオプテリンをFurukawaらの方法に準じて抽出し、高速液体クロマトグラフィー・蛍光検出器で定量した。結果、EOP-D症例では、GTP-CH Iのエクソン1〜6における突然変異は認められなかった。髄液ネオプテリンは、EOP-Dにおいて22.8±1.0pmol/ml(mean±SE)であり、対照の25.2±2.0pmol/mlと比較し有意差を認めなかった。EOP-Dの臨床所見はHPDと類似しているが、今回の検索により、その発症機序は異なるものである事が明らかとなった。現在、EOP-D症例におけるチロシン水酸化酵素遺伝子[第11染色体短腕に存在]異常の有無を検索中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoshiaki Furukawa: "A clue to the pathogenesis of dopa-responsive dystonia" Annals of Neurology. 37. 139-140 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 芳明: "若年発症 Parkinson病" 神経内科. 41. 213-223 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiaki Furukawa: "Early-onset parkinsonism with dystonia:clinical and biochemical differences from hereditary progressive dystonia or dopa-responsive dystor" Advances in Neurology. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 芳明: "著明な日内変動を呈する遺伝性進行性ジストニア(HPD)における髄液biopterinとneopterinの意義:病因に関する考察" 脳と神経. 47(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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