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心不全患者の運動筋への酸素輸送能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770482
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小池 朗  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60234655)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード運動負荷 / 酸素分圧 / 最大酸素摂取量 / 心不全 / 運動能
研究概要

【研究1】軽度もしくは中等度の心不全を有する心疾患患者10例(平均年齢64±9歳)を対象とし、座位自転車エルゴメーターを用いた軽度および中等度の一定量運動負荷試験(各々6分間)と直線的漸増運動負荷試験を行った。運動中大腿静脈より1分毎に採決し、血液ガスと乳酸の測定を行った。大腿静脈血中の酸素分圧(PO_2)は3つの運動負荷試験とも運動開始後直ちに低下し、負荷中に最低値(critical PO_2,18.2±2.0torr)に到達した。その後PO_2は運動負荷の継続、増量にも関わらず更に低下することはなく、また最低値に到達した時点より大腿静脈の乳酸値は急激に増加した。Critical PO_2は心疾患の程度が強いほど(最大運動能が低いほど)低値を示し、最大酸素摂取量とr=0.70の有意な正相関を示した。心疾患患者は心不全の重症化とともに運動筋での酸素分圧は低下し、これにより運動耐容能の低下が生じていることが本研究により示唆された。
【研究2】心疾患患者10例(平均年齢63±9歳)を対象に、大気吸入中と酸素(45%)吸入中に直線的漸増運動負荷試験を行った。研究1と同様に大腿静脈に挿入したカテーテルから運動中に採血を行い、血液ガスと乳酸の測定を行った。大気吸入中の運動負荷試験における大腿静脈のPO_2の最低値(critical PO_2)は19.3±3.1torrであったが、45%酸素吸入下での運動負荷においては21.2±4.1torrであり、酸素吸入下のほうが運動中のPO_2は有意に高値を示した(p=0.019)。本研究から、心疾患患者の運動耐容能の低下は運動筋への酸素供給の低下によりもたらされていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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