研究課題/領域番号 |
06770483
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
古川 哲史 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (80251552)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | チャネル / クロライド / 不整脈 / 心筋 / 心肥大 / 心不全 |
研究概要 |
本年度はラットでクロライドチャネル遺伝子のfamilyを形成していることが知られているCLC遺伝子familyに相当するクロライドチャネル遺伝子を家兎心臓から得ることを目的にdegenrative oligonucleotideprimersを3組作成し、家兎心房・心室のmRNAを鋳型にRT-PCRを行った。その結果、心房にはラットのCLC-2と相同性の高いクローンが高頻度に存在しており、心室にはラットのCLC-3と相同性の高いクローンが高頻度に存在することが確認された。CLC-2はラット上皮細胞において伸展刺激により活性化されるクロライドチャネルをコードすることが知られているので、まず家兎心房のmRNAからcDNAライブラリーを作成し、得られたRT-PCR産物を用いてスクリーニングを行った。その結果得られたクローンは5′端が部分的に欠けていたのでprimer extension法と5′RACE法を用いて全長を得た。このクローンの遺伝子構造を解析した結果は3421塩基、921アミノ酸からなり、ラットCLC-2と塩基レベルで63%の相同性を有しており、アミノ酸レベルでは84%の相同性を有していた。また後者は心室のmRNAから作成したcDNAライブラリーをスクリーニングした部分的にその遺伝子構造の解析を行ったが、ラットCLC-3とアミノ酸レベルでほとんど100%に近い相同性を有していた。これらのクローンの心房・心室での分布をNorthern blot analysis、RT-PCR法を用いて検討したが、予想どうり前者は心房でその発現が強く、後者は心室でその発現が高いことが確認された。
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