研究課題/領域番号 |
06770486
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小玉 誠 新潟大学, 医療技術短期大学部, 助手 (10242447)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 実験的自己免疫性心筋炎 / 巨細胞性心筋炎 / 拡張型心筋症 / 心筋ミオシン / αβT細胞 |
研究概要 |
自己免疫性心筋炎の発症機構・病態・治療法と、自己免疫性心筋障害と拡張型心筋症の関連について動物モデルを用いて検討した。心筋ミオシンでルイスラットを感作することによって、ヒト巨細胞性心筋炎の動物モデルである実験的自己免疫性心筋炎を作成することができる。実験的自己免疫性心筋炎において出現する巨細胞の特徴について電子顕微鏡による微細構造の検討および免疫組織学的検討を行い、これらの巨細胞がマクロファージの融合によって出現してきたものであることを示した(研究発表6)。次に、実験的自己免疫性心筋炎をリンパ球によって同系ラットに転嫁できることを示し、B細胞や抗体では疾患転嫁ができないことから、T細胞依存性自己免疫疾患であることを示した(研究発表2)。また、αβT細胞受容体抗体によって実験的自己免疫性心筋炎の発症が抑制できることを示し、この疾患の発症におけるαβT細胞の重要性を示した(研究発表5)。さらに、実験的自己免疫性心筋炎の慢性期および再発時の形態学的検討を行いヒト拡張型心筋症によく似た病態に進展することを示した(研究発表1と3)。この一連の研究によって、巨細胞性心筋炎の発症に自己免疫性心筋障害が関与している可能性が高いこと、自己免疫性心筋炎は拡張型心筋症に進展し得ることが示された。
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