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右心バイパス手術後患児の遠隔期肺循環動態に関する研究-特に経年的変化および運動負荷時の変化について-

研究課題

研究課題/領域番号 06770554
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大阪大学

研究代表者

松下 享  大阪大学, 医学部, 助手 (80252659)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード右心バイパス手術 / 肺血流分布 / 経時的変化 / 運動負荷
研究概要

右心バイパス手術後肺血流分布の経年的変化および運動時の変化について明かにすることを目的とした。【対象および方法】Fontan型手術を施行し経年的にXe-133による肺換気血流シンチグラフィー(肺シンチ)を施行した8例を対象とした。肺シンチは座位にて行い、心臓の対側肺を上・中・下に3等分し容量分布で補正した血流分布の上下比(Q/V(u/l))を求めた。検査は術後1か月〜2年7か月(1.1±0.9年)と術後1年3か月〜8年9か月(4.3±2.7年)に行った。また対象の3例と他の1例の計4例には自転車エルゴメーターによる運動負荷を行い、安静時および運動負荷時の血流分布について検討した。さらに他の5例において心臓カテーテル検査時に上下肺野の肺動脈楔入部より採血し、フォンヴィレブランド因子活性(VWF)、トロンボモジュリン(TM)、エンドセリン(ET)を測定し、血流分布に及ぼす影響について検討した。【結果】1.Q/V(u/l)は1回目0.43±0.15から2回目0.57±0.19と有意に(p<0.05)上昇していた。また1回目にQ/V(u/l)が0.5以上の異常高値を認めたのは2例(25.0%)であったが2回目は5例(62.5%)に認めた。2.ほぼ同時期に経年的に行った心臓カテーテル検査結果では平均肺動脈圧、肺血管抵抗値、動脈血酸素飽和度など肺循環動態を表す諸指標は経年的な変化を認めなかった。3.運動負荷検査(N=4)では、心拍数は80±12から116±22/分と有意に上昇(p<0.03)したが、Q/V(n/l)は安静時0.59±0.21、運動負荷時0.51±0.21と有意な変化を示さなかった。
4.上/下肺野楔入部のVWF,TM,ETはそれぞれ109.4±29.3/110.6±32.3(%)、2.9±2.3/3.0±2.5(FU/ml)、2.3±2.2/2.0±1.2(pg/ml)と各指標とも有意な差は認めなかった。【まとめ】右心バイパス手術後の肺血流分布は経年的に上方に偏位する傾向を認めたが運動負荷では大きな変化を示さなかった。これらと肺の血行動態的指標とに明らかな関係は認めなかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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