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Alstrom症候群におけるインスリン抵抗性糖尿病の成因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770564
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関徳島大学

研究代表者

横田 一郎  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50253208)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード糖尿病 / インスリン抵抗性 / インスリンシグナル
研究概要

1.目的 Alstrom症候群患者の糖尿病は著しいインスリン抵抗性を伴うが、その原因は不明である。我々は、本症患者2例より採取した培養皮膚線維芽細胞を用いて、インスリン刺激後のシグナル伝達を検討した。
2.方法 1)受容体インスリン結合能:^<125>I-insulinと抗インスリン受容体単クローン抗体を用いたRIA法で測定した。2)受容体β-subunitの自己燐酸化:インスリン刺激後抗インスリン受容体単クローン抗体で選別した受容体とγ-^<32>P-ATPを反応後、SDS-PAGEでβ-subunitへの^<32>Pの取り込みを測定した。3)PI-3Kの活性化:インスリン刺激後採取した細胞成分を抗IRS-1単クローン抗体で免疫沈降した後、PI及びγ-^<32>P-ATPと反応させ、生じたPI-3^<32>PをTLCで展開分離し、PI-3K活性を測定した。
3.結果 1)受容体インスリン結合能は、症例1で8.0±1.2(n=3)、症例2で11.0±2.6X10^<-13>mmol/mgprotein(n=3)であり、正常対照(10.0±2.2.n=8)と差はなかった。2)β-subunitの自己燐酸化は2症例及び正常対照共に、10^<-9>Mのインスリン濃度からみられ、10^<-7>Mで最大となった。3)インスリン刺激後のPI-3K活性の変化は少なかったが、正常対照に比して2症例において活性が増加する傾向がみられた。
4.考案 本症患者のインスリン受容体機能は正常であることが証明され、本症における著しいインスリン抵抗性は、細胞内シグナル伝達経路の異常によることが考えられた。細胞内で分岐するシグナルの内、糖輸送に関係すると考えられているPI-3Kの活性化は皮膚線維芽細胞では弱いため、評価が難しく、今後、MAP kinaseの活性化など他のシグナル伝達経路を含めて検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横田一郎他: "Alstrom症候群におけるインスリンシグナル伝達異常の検討" ホルモンと臨床. 42. 541-544 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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