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紫斑病、川崎病の発症における抗好中球細胞質抗体、抗血管内皮細胞抗体の意義について

研究課題

研究課題/領域番号 06770568
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

藤枝 幹也  高知医科大学, 医学部, 助手 (60209020)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアレルギー性紫斑病 / 川崎病 / 抗好中球細胞質抗体(ANCA) / 抗内皮細胞抗体(AECA) / 内皮細胞障害
研究概要

アレルギー性紫斑病(HSP)と川崎病(MCLS)は小児にみられる全身性血管炎であり、病因は未だ不明である。前者は腎炎(HSPN)、後者は冠動脈病の合併がある。一方、Wegener肉芽腫症などでは抗好中球細胞質抗体(ANCA)が検出され、この抗体が好中球から活性酸素や腫顆粒をひきおこし、その結果、内皮細胞障害さらに血管炎を惹起すると考えられている。
私は、上記2疾患に関して、ANCAと抗内皮細胞抗体(AECA)の存在を検討した。HSPNにおいては少数だがIgA型ANCAが検出され、さらにこのような例では、腎病変が活動性で、好中球の浸潤をともなった例であることを報告した。MCLSにおいては、IgG型およびIgM型ANCAが対照に比してその値が高値であり、特に冠動脈病変合併例でIgM型ANCAが検出される例が多くみられた。
AECAの存在はHSPNにおいてIgA型AECAが検出される例が多かったが、腎病変の程度とは相関はみられなかった。MCLSではIgG型とIgM型AECAが検出され、その値も対照に比して高値であり、冠動脈病変合併例でIgM型AECA値が高値であった。さらに両疾患の血清による内皮細胞障害性をみたところ、HSP・HSPNでは細胞障害性は認められなかったが、MCLSでは補体依存性の内皮細胞障害が認められた。MCLSにおける内皮細胞障害性は、γ-Glb添加によりその障害度を現弱させることができた。また内皮細胞障害度とIgM型AECA値の間に正の相関がみられたことから、MCLSにおいて、補体要求性のIgM型AECAにより、内皮細胞障害が惹起される可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊藤 克己: "急速進行性糸球体腎炎群臨床像" 腎と透析. 33. 97-102 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 藤枝 幹也: "抗ミエロペルオキシダーゼ抗体が検出され、Basedow病を合併した半月体形成性腎炎の1例" 日本小児科学会雑誌. 97. 2155-2160 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 藤枝 幹也: "紫斑病性腎炎における抗好中球細胞質抗体(ANCA)の存在" 日本小児腎臓病学会誌. 6. 224 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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