研究概要 |
メラノーマ患者のペプチド抗原♯810に対する反応性 1,液性免疫 ペプチド♯810を抗原とするペプチド-ELISA法により、メラノーマ患者の血清の抗体価を測定し、健常者と比較した。 メラノーマ患者19名中16名の血清は、♯810に対し、有意な反応を示し、IgG抗体価は19名中15名、IgM抗体価は19名中13名で、メラノーマワクチン接種後に増大した。一方、健常者の血清では、19名中1名が、有意な反応性を示したにすぎなかった。したがって♯810は患者の細胞性免疫のみならず、液性免疫をも誘導しうることが判明した。 2.in vivoの細胞性免疫 ペプチド♯81を抗原とする皮内反応により、メラノーマ患者の♯810に対する遅延型過敏反応を検討し、健常者と比較する予定である。 この計画には、♯810を人体に使用することに関し、日本国内では許可申請が困難と思われるため、米国サンタモニカのJohn Wayne Cancer Instituteに依頼し、当地での許可がおり次第、施行する予定である。
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