• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

外用亜鉛製剤の皮膚におけるメタロチオネイン誘導とその紫外線防御能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06770663
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

山科 幸夫  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (70210432)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード紫外線防御 / 亜鉛 / メタロチオネイン
研究概要

皮膚に対する紫外線による皮膚の損傷の指標としてsunbu cellの数に注目し、亜鉛製剤の塗布の有無による、sunbu cellの数の変化をみた。ヘアレスマウスの体幹皮膚に8時間後と3回、酸化亜鉛を塗布し、その24時間後、背部の皮膚にUVBを2000J/m^2照射し、24時間後に皮膚を採取し、HE染色標本により、表皮に形成されたsunbu cellの数をカウントしたところ、コントロール群に比較して、酸化亜鉛を塗布した群では有意な差はないものの、sunbu cellの生成が抑制され、紫外線による皮膚損傷を軽減することが示された。またこのときの表皮細胞におけるメタロチオネインの誘導について免疫組織化学的に検索を行ったところ表皮細胞内にメタロチオネインの存在は確認されたが、コントロール群と酸化亜鉛塗布群の間に明らかな差はみられなかった。
また培養細胞を使って、細胞の紫外線感受性に亜鉛製剤の投与の影響を観察するため、皮膚扁平上皮癌由来のHSC-5細胞をあらかじめ酢酸亜鉛を加えた培地で培養し、その後、UVBを照射を行った後colony形成法を用いて、亜鉛の紫外線照射による細胞の生死への影響について検討した。酢酸亜鉛は安全性が高く、酢酸亜鉛添加による細胞毒性はみられなかった。しかし酢酸亜鉛の添加による紫外線感受性の変化は見いだすことができなかった。
今回、メタロチオネインによる紫外線防御効果について明らかにはできなかったが、亜鉛塗布による紫外線防御効果は確認されたので、この機序について今後追求をしてみたい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi