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γδT細胞の表皮への選択的遊走機構の解明-γδT細胞欠損マウスを用いて

研究課題

研究課題/領域番号 06770668
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関杏林大学

研究代表者

早川 順  杏林大学, 医学部, 助手 (30255393)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード樹枝状表皮細胞(dEC) / γδ型T細胞レセプター / γδT細胞欠損マウス / 胎児胸腺細胞 / V_γ5^+T細胞 / IL-2Rβ鎖
研究概要

マウス表皮にはγδ型、T細胞レセプター(γδ-TCR)を発現するT細胞が選択的に分布している。その多くはV_γ5という単一のγδTCRを発現し樹枝状形態を呈する(dEC).何故V_γ5^+dECのみ表皮に遊走し分布するのかを明らかにするため、本研究ではgene targetingにより作成したγδT細胞欠損マウスに種々のγδT細胞を移入することにより、他のγδ^+T細胞と表皮への特異的遊走能を比較した.
V_γ5^+T細胞を含む胎児胸腺細胞をγδT細胞欠損マウスに移入すると1〜2ケ月後に表皮にはV_γ5^+dECが出現した。しかしこれは移入マウスの1/3程度に認められたのみで、その分布密度も正常コントロールと比べ1/2〜1/3程度であった。一方腸管上皮や末梢リンパ節にはV_γ5^+T細胞は出現せず、胎児胸腺細胞のうちでV_γ5^+T細胞のみが表皮への遊走活性を有していると考えられた。そこでフローサイトメトリーにて胎児胸腺細胞からV_γ5^+,V_γ6^+成熟マウス胸腺細胞からV_γ7^+T細胞をsortingしこれらの表皮(γδT細胞欠損マウス)への遊走活性を比較検討した.結果は、やはりV_γ5^+T細胞のみが表皮への遊走能を示した.一方V_γ5^+T細胞を全く含まぬ成熟マウス胸腺細胞や骨髄細胞も表皮への遊走能を示すが、その殆どがTCR-αβ^+,CD8^+であった.これらの表皮への遊走能を示すpopulationに共通して認められるのはIL-2Rβ鎖の発現であり、これに対する抗体を投与することによりこれらの表皮への遊走は完全に阻害された.以上の結果はIL-2Rβ鎖の発現が表皮への遊走能発現に重要な役割を果していると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Shiohara,J.Hayakawa et al.: "Resistance to cutareous graft-versus-host disease is not inchrced in TCRδ gene mutart mice" Journal of Experimental medicine. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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