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^1H-MRSによる双極性障害の大脳基底核における クレアチンの測定

研究課題

研究課題/領域番号 06770755
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

加藤 忠文  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30214381)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード躁うつ病 / 磁気共鳴スペクトロスコピー / 脳エネルギー代謝
研究概要

滋賀医科大学付属病院精神科に入院中で、同意の得られた双極性障害患者20名の寛解期とうつ状態について、および、年齢、性別が一致する正常被検者20名について、^1H-MRS(磁気共鳴スペクトロコピー)測定を行った。コリン含有化合物(Cho)、クレアチン、N-アセチルアスパラギン酸(NAA)の各ピークについて分析したところ、双極性障害患者ではCho/クレアチン比とCho/NAA比が有意に上昇していた。クレアチンの低下は認めなかった。これらは、^<31>P-MRSで見られたクレアチンリン酸の低下は、クレアチンの合成や輸送の異常ではなく、エネルギー代謝の障害によるものであることを示すと考えられた。また、Choは、細胞膜リン脂質の前駆体や分解産物を多く含むことから、Choの上昇は双極性障害において細胞膜リン脂質代謝の異常が存在する可能性があることを示すと思われた。
一方、患者の末梢血より抽出したDNAで、PCR法を用いて、ミトコンドリア遺伝子の共通欠失について予備的な検討を行った。30名中2名の患者で欠失を認めたが、正常被検者30名では認めなかった。これは双極性障害における脳エネルギー代謝の異常が、ミトコンドリア遺伝子の異常に基づくミトコンドリア機能障害によるものであることを示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kato T 他5名: "Phosphorus-31 Magnetic Resonance Spectroscopy and Ventricular Enlargement in Bipolar Disorder" Psychiatry Research:Neuroimaging. 55. 41-50 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kato T 他5名: "Reduction of Brain Phosphocreatine in Bipolar II Disurder Detected by Phosphorus-31 Magnetic Resonance Spectroscopy" Journal of Affective Disorders. 31. 125-133 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kato T 他6名: "Lataralieed Abnormality of High Energy Phosphate Metabolism in the Fronted Lobes of Patients with Bipolar Disorder Detected by Phase-Encoded^<31>RMRS" Psychological Medicine. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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