1、3-ヒドロキシアンスラニル酸ジオキシナーゼ(3-HAO)およびアミノカルボキシムコン酸セミアルデヒドデカルボキシラーゼ(ACMSD)活性測定系の開発 それぞれの酵素の反応生成物がカルボン酸を有することに着目し、これを4-(Diazomethyl)-7-methoxycoumarinで標識し検出感度を上げた後、HPLCで分離し蛍光分光計で測定する方法を開発した。 2、ACMSDの精製 マウス100匹の肝臓より精製を試みた。DEAEセルロース、セファクリルS-200、ハイドロキシアパタイト、Qセファロースを、この順に用いてカラムクロマトグラフィーによる精製を試みた。この結果約10、000倍精製を達成したが、SDS-PAGEを行ったところ未だ10数本のバンドが認められた。そのため今後はさらに精製を進める予定である。 3、3-HAOおよびACMSDのcDNAクローニング 3-HAOについては、本年度中に他のグループよりヒト3-HAOのcDNAクローニングの報告がなされた。そこでこの塩基配列を参考にしてRT-PCR法にてマウス3-HAOのcDNAを分離しその構造を決定した。ACMSDについては今後タンパクの精製を行った後、着手する予定である。
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