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摂食障害における精神免疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 06770771
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

永田 利彦  大阪市立大学, 医学部, 講師 (80237528)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードanorexia nervosa / cytokine / interleukin / tumor necrosis factor
研究概要

今回の研究ではanorexia nervosa患者を対象に各種の免疫学的指標について測定した。そのうち、縦断的に末梢血中のサイトカインを測定した結果について報告する。
対象は12例のDSM-IIIR基準に合致した入院治療中の女性のanorexia nervosa患者と年齢をマッチさせた健常な女性対照者12名である。全員に研究の趣旨を説明して、口頭で同意を得た。患者群では標準体重に対するパーセントで3つに時期に分けて測定した。すなわち、標準体重の60%未満の時期(S1)、標準体重の65から70%の時期(S2)、標準体重の75%を越えた時期(S3)の3つである。測定は各種の一般血液検査とともに末梢血中のinterleukin1a(IL-1a)、interleukin1β(IL-1β)、interleukin6(IL-6)、tumor necrosis factor a(TNF a)といったサイトカイン濃度と、lipopolysaccharide(LPS)により24時間の刺激後のIL-1a、IL-1β、IL-6、TNF aを測定した。S1におけるanorexia nervosa患者のLPS刺激後のIL-1a、IL-1β、IL-6、TNF aは健常対照群より有意に低値であったが、S2、S3ではS1に比べて有意に上昇しており、S2、S3でのanorexia nervosa患者のLPS刺激後のIL-1a、IL-1β、IL-6、TNFは健常対照者の値と有意な差を認めなかった。
これらのことにより、低体重のanorexia nervosa患者では免疫系(今回の研究ではearly phase)の低下が認められたが、再摂食と体重の増加によって正常化することが認められた。今後、さらに症例を増やすとともに、bulimia nervosa患者での免疫能についても検討してゆく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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